オーダーしていたSkervesen のギターが完成したので徹底的に解説する。

この記事は2017年6月15日に書いたものです。
当時の狂ったテンションと拙い文章をお楽しみください。

はじめまして、るいなです。

今回は、僕が片時も忘れられず、日常生活に支障をきたすレベルで好き過ぎているポーランドのギターメーカー

“Skervesen Custom Guitars”

その中でも、愛用している “Swan7″というモデルについて誠に僭越ながら、好き勝手に書いてみようと思う。ちなみに日本では『スケルヴェセン』と表記されている。

全体像はこんな感じ。

まず、個性が強過ぎるこのグロテスクなトップ材、こいつはバックアイバール。気持ち悪い(褒めてる

木の根っこの瘤で、白・黒・茶色などをぐっちゃぐちゃに混ぜたような色合い。病気やバクテリア、傷が修復した際の模様では?ということだが、明確な発生条件はまだはっきりしないらしい。

僕は廃墟や古代遺跡、大自然の神々しさを感じ、魅了された。 

最近影響されまくっているゲームがある。アンドロイドが廃墟探索や機械生命体なるものと戦闘をする、という内容。この木材は、そのゲームの舞台である廃墟や荒廃した雰囲気によく似合うと思った。ちなみに僕の厨二病を再発させた原因でもある。罪深い。 BGM最高。

また、廃墟で神々を喰らう某狩ゲームも随分前から好きで、今も稀にプレイする。登場する神々が非常に気色悪く、気持ち悪いが、そのグロテスクな見た目がまたこの木材に似ていると感じた。こちらのゲームのBGMもまた至高である。

このバックアイバールという木材。加工される前はスポンジみたいで軽く、スカスカらしい。その見た目の異質さから、トップ材として使用されることが多い。

加工する際に独特の匂いもすると聞いたことがある。くさそう…

バックアイバールは個体差がトンデモなく激しいので、オーダーする際は気をつけてほしい。

ボディ表面は2Dアーチドトップというらしい。

この緩いカーブにより、演奏性も抜群である。

次に中間層の茶色いの。名前は”ブビンガ”

「熱帯アフリカに生息してるんだって!」(種類が多過ぎてわかんない…

音響特性は明瞭な中低域。和太鼓の胴にも使用されるとか…

見た目はボディシェイプをなぞる素晴らしい曲線美を魅せ、ギター全体のバランスを引き締めてる感じ。特徴的なベベルドカットは眺めているだけでご飯が食べられる。ルックス面でも音響面でもなくてはならない存在。

今はワシントン条約で輸出入が規制されているとか。

そしてバック材

僕の大好きな激しい音楽では大人気のスワンプアッシュ!ザ・ウッド!みたいなはっきりとした木目が特徴。

音響特性は高域に優れ、7弦をバリンバリン鳴らしてくれてるみたい。

あと、このジャックの位置も特徴的。立って演奏する際もシールドをしっかり固定できる。スマートでかっこいい。

ネックはローズウッドとウェンジの5P。

 ローズウッドはビックリするほど赤茶色でメラメラしてる。ココボロかと思った焦った。

塗膜は薄く、サテンフィニッシュなので木の良さがより味わえる。演奏性も抜群。 色気のある妖艶な雰囲気が最高。

そしてローズウッドに挟まれているのがウェンジ。茶色と黒のコントラストは舐めたくなるよね(共感を求めるな

とっても硬いらしく、音も明瞭で硬質。

わかりにくいネックの形状だが、実は左右非対称である。1弦側が厚く、7弦側が薄く仕上げられている。これは僕の浅い音楽経験の中で最も理想形だった。ネックの頂点もやや高音弦側にあり、ハイフレットに向けて緩やかになっている。改めてメーカーの加工精度と愛情の深さに驚いた。

これはメーカーの中でも個体差があるようで、写真で見ただけでも色々な形状のものがあった。

チューニングについては、日本上陸から1ヶ月程かけ、少しずつ木材が安定してきた。現在まで、ネックは一度も調整していない。最高のセッティングをキープしている。

指板はバーズアイメイプル! 水疱瘡みたい…これも明確な発生理由はわからないんだって。特定のメイプル材の極少数の個体からのみ現れるこれまた希少な材とのこと。

幸せを呼ぶらしいが、この材自体が”幸せ”そのものである。歓喜である(キャッキャキャッキャ

そんな理由から、英国エ◯ザベス女王の皇室の内装もこの材が使用されているとのこと。

指板にはSkervesen の”S”をぶちまけ散らした。

メーカー愛が強過ぎる。

これはみんな大好きアバロン貝を使用。メーカーお得意の樹脂系も近代科学の真骨頂!みたいで捨てがたいが、トップ材が”樹海の秘宝”みたいなのでこちらは”大海の宝石”という大自然をコンセプトにしている(無駄に壮大な話にするな

サイドインレイも大人気ルミンレイ。

担当のMaciek

「ブルーは光量が少なく短命なんじゃぁ…」

との事でグリーンを使用。光らせるのが楽しくて時を忘れる。

そしてサウンドとプレイアビリティ、加えてルックス。僕の理想とする条件を全て満たす“ファンドフレット”(25.5-26.5の緩やかな扇状を採用)

これは、主に7弦などの低音弦が本来与えられるべき張力で鳴らされ、 音程感を向上させるのが目的。人間の四肢の動作に対しても扇状フレットは非常に理にかなっていると思う。

僕「人間工学いいわぁ…」

と、よく知ったかぶりをしている。

”Re:ゼロから始まるステンレスフレット生活”

言いたかっただけ。

0フレットというナットの役割をするものが打ち込んである。これにより1フレットから弦高が低い。すごい。快適極まりない。錆びにくく耐久性にも優れているので常にピカピカ。快適極まりない(しつこい

最近は巷でマフラーのように可愛らしく装着されているミュートラップ。実はこの共振を抑える役割のものが既にヘッドに搭載されているのである…素敵…///

ちなみに僕は 「木材を隠したくない」 というだけの安易な考えでミュートラップは外付け装着出来ないのである。

ブリッジはABMのシングルサドルを採用。ここで画像をよく見て頂きたい。太い弦に行くにつれてサドルの間隔が段々と開いているのがお分かり頂けるだろうか。

弦の太さを考慮し”弦間のピッチ”が均等になるよう、計算されているのである。神である。

続いてコントロール。

ボリューム・セレクター・コイルタップ。

“World Domination Mod”という電池要らずでアコースティックなサウンドを鳴らせる、このメーカー独自開発の配列も存在する。非常に魅力的ではあるが、この個体には搭載しなかった。2機目をオーダーする際は搭載を考えている。

ピックアップはこだわった。全部こだわったけど。

そう、スラントしているのだ(ビシッ

先ほど説明した扇状フレットにより、指板やブリッジも傾いている。便乗して斜めにしちゃえいっ!という事である。

リアはBare Knuckle Pickups のNailbomb

「ジュゴァアアア!」って感じ……よくわからん

狂気を感じた。最高。好き。

フロントも同じくベアナックル、VHIIを搭載。シングルコイルでリアとミックスにすると面白い。スラップがやめられない。できないけど。

そして見た目に関してだが、

メーカー担当者「木材ボビンはいらんかね〜」

僕「はい全部ください!」

とまあ、こんな感じで木材ボビンの公開から狂気じみた速さでスペック変更を連絡。いいカモである。木材は指板と同じバーズアイメイプルを使用。ここを統一することで、混沌すら感じるトップ材を程よく緩和出来ると思った。

メーカー担当者さんと意見交換、話し合いをしていると、合作をしているようでとても楽しかった。

ボディシェイプについては、このメーカーの中でも特に曲線が魅力的なモデルであると思っている。

流線型のシェイプは、ローフレットが近く感じ、バッキングや低音弦のリフ、立って演奏する際に非常に快適な状態で演奏出来る。かと言ってハイフレット側にストレスがあるわけでもない。ここでもまたファンドフレットの恩恵を感じた。崇拝してる

ただ僕の場合、立って演奏する際は高い位置で構え、座っている時はクラッシックスタイル(左脚に乗せるタイプ)で演奏するので、そのフォームにマッチしているだけかもしれない…

他にもコンター加工やフレットの処理など、至る所に尽くされた演奏者への思いやりは、精巧な加工精度で製作する少数先鋭のメーカーならではのクオリティだと思った。

ヘッドもボディと同じSwanシェイプ。

リバースヘッドの攻撃的なルックスに細く繊細、かつ優雅な雰囲気をも兼ね備えてたもっとも好みな形状だった。強度的にも弦の下をしっかりと通り問題のない細さ。、美しさとは強度などが全てバランスよく加味されてはじめて成り立つものなのか…と改めて認識した。

ハードウェアはブリッジ・ペグ・ノブの全てが、ゴールドとブラックを混合して搭載している。ブラックで引き締める事により、落ち着きのある上品さを感じることができる(ここ重要(ワガママ言った(対応してくれたボグミル氏本当ありがとう。

これにより”廃墟に佇む古代兵器”のような雰囲気を身に纏いながら”中世ヨーロッパの貴族”のような気品をも感じさせる、

「僕の考えた最強のギター!」

が完成した。納期なんかどうでもよくなった。それくらい凝った。

完全に廃課金プレイヤーである。

ゴールドのハードウェアや、木材の音質・見た目は、弾けば弾くほど荒廃した雰囲気が増し、廃墟が似合うギターに育つだろう。将来有望。何を目指しているのか……

〜Tumblrに投稿した理由について〜

実は2017年6月15日。

このSwanにお世話になって1周年記念である(おめでとう(ありがとう(これからも仲良くしてね

日本では”スケベ”なんてトンデモナイ愛称で親しまれているSkervesen Custom Guitars さんへ

『スケベ!これからも僕のトレードマークとして愛用してくぜっ!また演奏動画も投稿するよ!ありがとうスケベ、ありがとう!!』

んぁ、日本語で大丈夫かな…

それより、最後まで読めた強靭なメンタルの持ち主が居たとしたらTwitterのリプライとかで報告して欲しい、そんなレベルの長文になってしまった…

そんな最後まで読んでくれた猛者の方々へ、絶大な感謝を込めて一言。

「 ス ケ ベ を す こ れ 」

“オーダーしていたSkervesen のギターが完成したので徹底的に解説する。” への12件の返信

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