マセラティ【M139】クアトロポルテのマフラー音がビビる理由

マセラティM139クアトロポルテS 4.7

何はともあれ、マフラー音。

音を聴いていただかなければ、話は進まない。

気になっているのは、このジリジリとした音。

納車した直後はビビり音もなく、乾いた爆発音を奏でていた。

この音である。

毎日聴いていた。もはや音楽。

つまり、マセラティは楽器。

マセラティM139クアトロポルテS 4.7 サクションパイプ

そんな最高の楽器にすべく、マフラーの異音の原因を探す。

最初は金属の部品が、車体にぶつかっているのかと思っていた。

しかし、特定の周波数によって異常に振動してしまう箇所があるとのこと。H様いつも車のことを教えてくれて勉強になります。ありがとうございます。

マセラティM139クアトロポルテS 4.7 サクションパイプ 亀裂

吸排気系を少し見直してみると、サクションパイプに亀裂を見つけた。

ここから空気が侵入してしまい、ビビり音に繋がるのではないかと推測。

早速パーツを取り寄せた。

マセラティM139クアトロポルテS 4.7 サクションパイプ エアクリーナー

「なんでエアクリーナーもあるの?」

旧車など、クルマに詳しい方ならわかるかもしれない。

パーツが少なくなりつつある車のパーツは見つけ次第、買っておく必要があるのだ。

というわけなので、サクションパイプ付きのエアクリーナーボックスを丸ごと購入しておいた。

マセラティM139クアトロポルテS 4.7 サクションパイプ 亀裂

もともとついていたサクションパイプを取り外して確認。

亀裂があった。しっかり破けてるね。

ここから空気が入り込んでいると思われる。

さっそく交換。

マセラティM139クアトロポルテS 4.7 サクションパイプ 亀裂

施工をしてくれたのはSさん。いつもお世話になります。

OK。

音を聴いてみよう。

※撮影:後部座席の妹より

治った。

妹がケタケタ笑ってるけど許してあげてほしい。

8弦ヘッドレスギター ハロウィン

お陰様で、山中湖に撮影に行くことができた。

紅葉が綺麗な時期に間に合ってよかった。

ありがとうマセラティ。

マセラティM139クアトロポルテS 4.7

結論。

ビビり音の原因は、サクションパイプの亀裂から空気が入っていたことによる振動だと思われる。

修理した以降、記事を書いた本日(2024年3月22日)まで、全く問題なくいい音を奏でている。

お仕事でもプライベートでも大活躍をしてくれているマセラティ、5代目クアトロポルテさん。

これからもたくさん修理して、仲良く暮らしていきます。

ではまた。

おわり。

マセラティ【M139】クアトロポルテのデザイン

クルマを好きになるきっかけは人それぞれ。

僕は映画の影響。

タイトルは『最強のふたり』。

冒頭。夜の街中を暴走するシーン。

絶対にこの車に乗る、って決めたんだよな。なつかし。

映画を観てから3年間くらいかな、毎日販売されていないかチェック。

ついに、好みの仕様を発見。

買った。

まじでいい笑顔してるな。うれしそう。

さて、今回は外装編。

気持ち悪いオタクになることが約束されているので、耐えられる方のみ読み進めてほしい。

これが最初で最後の忠告。

マセラティ クアトロポルテ

イタリアの自動車ブランド、マセラティ。

その中でもクアトロポルテ、という4枚ドアのサルーン(セダンタイプ)。

クアトロは『4』

ポルテは『ドア』

なんてシンプルなネーミング。

まるで4枚ドアの車は世界にこのモデルたったひとつ、と言わんばかりの自信。

たしかに、この“M139”というエンジンを搭載した4枚ドアはこのクルマしかないはず。

スペックを理解すると、その名前の由来にも納得ができる。

あと響きがかっこいい。

ピザ屋さんでも、“クアトロフォルマッジ”って言いたいがために注文しちゃう時あるでしょ。

そういうこと。

んでさ、このエンジンがフェラーリのF430とブロックが同じで…

待って、メカニック系の話は長くなるからまた別枠でしよ。

こんな具合で知るほど味が染み出してくる、スルメみたいなクルマだから今回も徹底的に解説する。

マセラティ クアトロポルテ

本編

フロントデザイン

マセラティ クアトロポルテ

タレ目。やる気のなさそうな顔。

いや、それがいいのよ。

最近の車は少しコワイ。

つり目のライトって怒ってるみたいじゃん?

そんなに威嚇しなくてもいいのになぁ、って思う。

「あまり強い言葉を使うなよ。弱く見えるぞ。」

っていう藍染のセリフを思い出した。

マセラティ クアトロポルテ

主観ばっかり言っちゃったけど、車のフェイスデザインには歴史的な背景も関係している。

昔はハロゲンとかキセノン(HID)という丸型のヘッドライトを採用していた為、部品が大きくなりがち。

そのためか、ヘッドライト付近は“円形”を軸にしたデザインが基本だった。

マセラティ クアトロポルテ

現代は小さくて光量の多いLEDがあるからこそ、つり目で細長いヘッドライトのデザインができるってことらしいね!

細い目はデザインの幅が広がるけど、僕は丸い目のクルマが好きかな。

かわいいじゃん、丸目。

サイドデザイン

マセラティ クアトロポルテ 3連ダクト 紅葉

横から見た時にまず話題になる、この3連のダクト。

マセラティの伝統であり、現行モデルにも欠かさずあしらわれている。

3連ダクトになったのはこの“5代目クアトロポルテ”からなのかな、詳しい人教えて。

マセラティ クアトロポルテ

ダクトと言うからにはもちろん、ホンモノの穴が空いている。

この車は特に熱が出るため、機能しているダクトだと思われる。

いや、最近のクルマは穴が空いてないことが多いのよ。ダクトとかマフラーの造形とか飾りの造形が多くて…

マセラティ クアトロポルテ 全長 サイズ

それにしても長い。

駐車場の枠からはみ出てるもん。

全長は5.1m。

乗用車なら最も大きいクラス。

さらに、ホイールベースという、前のタイヤと後ろのタイヤまでの距離が3.1mもある。

軽自動車がその間に1台入るレベル。

マセラティ クアトロポルテ 全長 サイズ

なんだこれ。ナマズか?

イタリアの車は“曲がれること”を重視しているはず。

しかし、このサイズ…

どう考えても曲がらないよね。

マセラティ クアトロポルテ 高山

つまり、カッコつけるためだけの長さ。

一生懸命に背伸びしている。

かわい。

リアデザイン

マセラティ クアトロポルテ

意外とシンプル。

つるっとしている。

テールランプは中心をくり抜いたようなデザイン。

マセラティ クアトロポルテ テールランプ

これ、FIAT・ABARTH(アバルト)にも似てるよね。フィアット・アバルトの方が後継だけど。

同じフィアットグループだし、フィアットが記念に真似したのかなあ。かわいいなあ。

マセラティがフィアットグループの傘下になったのはずいぶん前(1993年)のこと。可能性はあるよね。想像は膨らむ。

拙者、デザインの元ネタ探すの大好き侍。

マセラティ クアトロポルテ テールランプ

ちなみにマセラティ、クアトロポルテのテールランプは前期、後期で大きく異なる。

このドーナツみたいなテールランプは後期。

前期型は上の写真で光ってる部分が白いラインになる。くりぬきではなく白いラインなんだよね。これが前期と後期を見分けるポイントのひとつ。

マセラティ クアトロポルテ テールランプ

それにしてもテールランプの光り方なにこれ。

異例すぎる。

何時に起床したらこんなデザイン描けるん?

マセラティ クアトロポルテ

合計4本出し(片側2本ずつ)のマフラー。

ゴメン、先に謝る。

これはめちゃくちゃ厄介なオタクトークなんだけど…

5代目クアトロポルテの中でも“後期の最終型”は片側のマフラー出口2つが1つに結合したイメージ。つまり合計2本出し。

非常に効率的。最終型らしい改良。

しかし、僕は左右それぞれに2本。

つまり合計4本出しの“後期の初期型”が好き。

なぜなら、

「排気する量が足りない?」

「そんなん管を倍付ければ解決じゃん。」

みたいなパワー系の思想が残したデザインだと思ってるから。

効率的な造形もいいんだけどね、荒削りでパワーゴリ押しみたいな“思想が伝わってくるデザイン”が好きなんだよね。

いや〜、こだわり強すぎ。オタクすぎ。キモすぎ。

マセラティ クアトロポルテ コンビニ

真実はわからないんだけど、想像しながらクルマ眺めるのが好きだな。

あとさ、マフラーを包み込むようなリア良くない?

「マフラーはここ!」って指定してくるデザインが好き。

フィアットのアバルトとか、アストンマーティンのV8ヴァンテージとかね。

国産の車だと、スイフトスポーツとかトヨタの120系マークXもそれに該当する。

この造形の方が空気の抵抗を抑えて、流れを推進力に換えやすいだろうな、って思った。

世の中の美しいものは機能性も高いことが多い。

マセラティ クアトロポルテ

猫ちゃんが座ってるようなリアサイド。

大型のセダンなのに、生き物みたいなラインが本当にありえん。

人工物とは思えない。

妖艶とまで言われる理由がわかった。

マセラティ クアトロポルテ

さて、この曲線美はどこからきたのか。

僕はモータースポーツ用に開発されたマセラティの1954年製『A6GCS/53』の曲線を派生させたように感じた。

真相はわからない。

デザイナーである、奥山清行氏に聞いてみないとね。

マセラティ クアトロポルテ

「え、イタリア車なのに日本人がデザインしたの?」

そう思った方は鋭い。

デザインはイタリアの会社ピニンファリーナ。イタリアで間違っていない。

マセラティ クアトロポルテ

しかし、そのピニンファリーナ社で、デザインディレクターをしているのが日本人の奥山清行(Ken Okuyama)氏であるということ。

うーん、フェラーリをデザインした方って言えばわかりやすいかも。

マセラティ クアトロポルテ ピニンファリーナ

よく見ると、3連ダクトの下に『Pininfarina』って書いてあるのよ、かっこいい。

今どき、デザインした会社の名前がエンブレムとしてサイドに付いてるなんて事ないよね。

イタリア車なのに日本人がデザインしている、これがおもしろすぎる。

外装色

マセラティ クアトロポルテ

カラーネームは“ネオ・カルボニオ”。

外装の色はグリジオ・アルフィエーリと言われるグレー系。もしくはこの“ネオ・カルボニオ”が好き。

『最強のふたり』に登場する車両もネオ・カルボニオ。この色だった。

かなり黒に近いブラウンと言いますか、メタリック(ラメ)が入っているので夜の街明かりを反射させると美しい。

妖艶なスタイリングが際立つ。

駐車場に停めた際、かなり高い確率で振り返って眺めてしまう。

シンボルマーク

マセラティ クアトロポルテ

エンブレムの由来もおもしろい。

マセラティ創業の地であるボローニャのシンボル、海神ネプチューン。

そのネプチューンの持つ銛である、トライデントがモチーフ。

かっこよすぎんだろ地元。

そりゃ地元愛に溢れるわけだ。

んで、マセラティが3人の兄弟によってつくられた会社というのは有名だけど、実は7人兄弟らしい。

成人になることができたのは6人。1人は1歳くらいで亡くなってしまったとのこと。

他の兄弟も芸術系に進んだりと、工業とアートの才能に恵まれた家系なのかなってイメージ。

マセラティ クアトロポルテ

この青白赤も故郷ボローニャの旗から受け継いでいるらしい。

歴史を知るとまた自動車を見る目が変わる。楽しいね。

清潔感あっていい色だよね。

マセラティ クアトロポルテ エンブレム

リアピラー(Cピラー)にエンブレムがあるのもたまらん。たまらんかっこいいぞ!

セダンのくせに、クーペのような滑らかなラインだぜ見てくれ、と言わんばかり。

まとめ

マセラティ クアトロポルテ

【全長511cm、全幅189cm、全高145cm。】

とにかく縦長!

横幅も2メートルあるし、運転には気を遣う。

日々、ぶつけないようにゆっくり行動している。

たまにぶつけるけど…

左車線をまったり走るのが好きだな。

楽器製作所RMIの温泉担当TもスバルのB4納車されてて笑った日。温泉帰りのコンビニアイスツーリング。

『究極のイタリアンデザイン』

のひとつ【マセラティ・クアトロポルテ】。味わいたい方はぜひ買いましょう。

手間も時間もお金もかかるし、よほど好きでなければおすすめはしない。

僕はよほど好きな人なのでがんばりまーす!

マセラティ クアトロポルテ

余談だけど、“究極のイタリアンデザイン”だと思う、もうひとつのクルマの名前は

Maserati coupe cambiocorsa

マセラティ、クーペ、カンビオコルサって読むらしいけど、特にグランスポーツというグレードは美しい。

ここまで読めたあなたならきっとハマる。

おまけ

ホイール

マセラティ クアトロポルテ ホイール

ホイールはデカければデカいほどいい。

マセラティ クアトロポルテ ブレーキ ホイール

ごめんなさい説明します。

21インチのよくわからんめちゃかっこいいホイール。

クアトロポルテSの標準装備である、穴あき形状の“ドリルドローター”。

マセラティ クアトロポルテ ブレーキ ホイール

んで、これがなんか金色に塗ってあったブレーキキャリパー。

クソデカブレーキローター、クソデカブレーキ一式、21インチよくわからんイケイケホイール。

もう満足です僕は。これ以上カスタムする必要がないです。

前のオーナーさんが色々やってくれたので僕は何もしてません。許してください。

タイヤ交換の時にリムの深さとかちゃんとスペック測ります。

おわり。

マセラティ【M139】クアトロポルテのインテリア

クルマは内装で選ぶ。

僕は触れる時間が長いものほど、大切であると考える。

相棒となる自動車は部屋でもある。

つまり、住めるレベルで実用的。かつ、美しいインテリアを持つクルマでなければいけなかった。

見てほしい。

これは住める。

ドアを開けると、革と接着剤の混ざったような変な匂いがする。

イタリアの匂いってこんな感じなのかなぁ。想像が膨らむ。

行きたいな、イタリア。

ちなみに、内装の素材や色はオーダーメイドで選ぶことが可能。

その組み合わせの数、なんと400万通り。

しかし今は新車を作っていないので、購入するならば過去に作られた車両の中から好みを探すしかない。

ただ、僕は運がよかった。

以下の通り、全てが自分好みにセレクトされた個体と出会うことができたのだから。

本編

足元

・色:ブラック

汚れるもん。最初から黒い方がいい。

純正のカーペットは毛足が長く、ふかふか。

靴を脱いで寝ることができる。

座席(シート)

・色:ブラウン

オタクは黒い服を着ることが多い。そのためベージュやホワイト、グレーなどのシートは擦れて黒ずむ。

ならば、黒革にすればよかったのか。

それは違う。

室内は明るい方が好きだ。

つまり中間の茶色がベスト。

ちょうど良い色なのだ。

ちなみに、すべての座席がボタンひとつで調節できる電動シートを装備。

さらに全ての座席にシートヒーターを搭載。もれなく全員のお尻があったかい。

至れり尽くせり。

ステッチ

・色:ホワイト

ブラウンの革シートを縫い付ける白いステッチ。

これはホワイトしか視野になかった。

黒系のシートには白のステッチを使うと遺伝子に組み込まれている。

コントラストが美しいからね。

天井

・色:ベージュ

・素材:アルカンターラ

天井の色が明るいことで車内は数倍にも広く感じる。

幸い、天井は触ることがない。

つまり、ベージュを使っても汚れる心配がない。

繊細な人口皮革である、アルカンターラも劣化しにくい。

ステッチがホワイトであることが決まっていたので、天井もおのずとベージュ。

要するに天井はベージュのアルカンターラ以外、視野になかった。

ステアリング(ハンドル)

・色:ブラック

・素材:黒革

常に触れているハンドル。

これは汚れの目立ちにくい、黒系がよかった。

実は、木目調のハンドルの個体も存在する。

木材が好きな僕としては、それも捨てがたい。

しかし、その場合はクリアの塗装がされたウレタン系のペタペタとした触り心地となる。

それは少し安っぽく感じた。

やはり革巻きのブラックが至高。

インストゥルメントパネル(ダッシュボード)

・色:ブラック

ここはブラック系か、ブラウン系のレッドウッドレースバールの素材がベストだと考えていた。

この個体はブラックのクリア塗装。

落ち着いている。一生乗れそう。

おじいちゃんになっても似合うと思う。

ヤフオクで木目調のパネルを集めて、全て揃ったら交換するのも楽しい。

遊戯王のエクゾディアかよ。

“封印されし者の左足”懐かしすぎ!

その他

オーディオ

5.1チャンネルなので映画館みたいな音が聴こえる。

スペック的には“BOSE”のスピーカーを合計11個搭載とのこと。

これは現代でもあんまり見ない。

あとは走行中のノイズをリアルタイムで消す、オーディオパイロット機能がついてる。

あまりにも豪華。文句がない。

ちなみに僕はエンジンの音を聴くために、オーディオはほとんど使わない。

以前、大好きなアニメ“東のエデン”を垂れ流してドライブしたことがある。

2000年代初頭にタイムスリップしたような感覚が味わえて本当に最高だった。

気分はイタリアの第11代大統領、ジョルジョ・ナポリターノ氏そのもの。

イタリアの大統領でもさすがに“東のエデン”は観てないと思うけど…

パドルシフト

これはマニュアルの車に乗ったことがある人ならわかるかもしれない。

発進の際は1速。走り始めたら2速、3速と変速をしていくのだ。

要するに自転車のギアみたいな感じ。

坂道では漕ぎやすいようにギア5にするでしょ。

それと同じ。

要するに、この車はこの変速をハンドルの側面に付いたパドルシフトという機能で行う。

その突き出たバーのデザインが素晴らしい。

パドルシフトはスポーティな車に搭載されることが多い。

それも、カーボンやプラスチックの板を素材とすることが多い。

しかし、このグレードに限りメッキのスティック付き!

無印の“クアトロポルテ”ではこの造形はない。(ハンドル後ろのボタンで変速は可能)

上位グレードの“クアトロポルテGTS”はスポーティーなカーボンで造形されている。

僕は他のどれでもない。絶対にメッキスティックが欲しかった。

ゴージャス。ファビュラス。エレガンス。叶姉妹みたいな言葉しか漏れん。

クーラーボックス

この車にはクーラーボックスがついている。

350mlの缶なら2つ。500mlのペットボトルなら1つ収納することができる。

エアコンの空気を使い、センターコンソール内のスペースに送り込んでいる。

単純な仕組みだがおもしろい。

2009年に製造されたクルマなんだけど、これは当時の感覚では衝撃的だったと思う。

クーラーボックスある車、他にもあったら教えて!

飲み物の温度が変わらないように頑張る姿。あまりにもかわいいでしょ。健気で。

アナログ時計

現代の車は液晶パネルに時刻が表示されていることが多い。

しかし、この年代はアナログの時計を装飾。

レトロでたまらない。

クルマの中心に、腕時計より少し大きめのサイズで埋め込まれている。

これが意外と正確な時刻を刻む。

イタリア車のくせに!

いや、待って。

馬鹿にしているわけではない。

イタリアの車は世界で1番故障が多いと言われている。

もちろん否定しないが、内装に関してはそこまで言う必要はないと思う。

アナログ時計は切り取って腕時計にしても良いくらい正確だし、インテリアの質感も重厚感がある。

ボタン類がベタベタするのもイタリア車である証拠だし、窓を5回くらい開け閉めするとガラスが落ちるのだって持病だから仕方ない。

そもそもボタンなんて触らない。

窓だって、1箇所壊れてもまだ3枚楽しめる。それがマセラティのクアトロポルテ。4枚ドアのいいところだ。

ちなみに、うちの個体は納車される数日前に左後ろの窓が落ちた。

今はもう開かないように固定してあるので安心。

窓なんて落ちるくらいなら固定してしまえ。ホトトギス。

まとめ

まずはこの内装でオーダーしてくれた前のオーナー様に感謝を伝えたい。

僕と全く同じ考え方の方だったってことでしょ。

1/4,000,000の確率にありがとう。

“SIAM SHADE – 1/3の純情な感情”よりも確率的には少ないってことだよね!?

内装についてはベタベタ。

窓は落ちるから開けられない。大好き。

こんな具合でマイナス点はたくさんある。

ただ、完璧なクルマなんて存在しない。

欠点も全部引き受けて、理解するメンタルを持つことで幸せになれると思う。

「好きなだけ壊れろ、とことん付き合う。」

そう思って必死に維持しています。

【実話】映画『最強のふたり』が何回も観れる理由【ネタバレ要素アリ】

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この映画の冒頭は夜のドライブシーンからはじまる。それもおじさんふたり。

夜の道を乱暴に駆け抜けるイタリアの高級車。

マセラティ クアトロポルテ(画像左側)

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おっとり垂れ目のフロントフェイス。ネコ科の動物をイメージさせる曲線は近年のトレンドである威圧感ではなく“優雅さ”を主張する。ダンディな大人過ぎる…

運転するのはスラム出身のやんちゃな黒人。そして助手席には全身麻痺により身体の動かせなくなった白人の富豪。

この物語はそんな共通点のない男2人の友情を描いたコメディドラマ。

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育ちの違いにより、ぶつかるところから始まるが時間を共にすることで“最高のパートナー”になっていく。

そしてお互いを深く知り、結果的には別々の道を歩む。

本当の意味で相手を想い、決断していく“最強のふたり”の一瞬を切り取った笑いと感動の作品。

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「こんな大人になりたい。」

私の目指す“大人”をみせてくれた映画だった。理想はイメージして染み込ませると叶う。そう信じたいので、これを観て自分を保っている。

アクション映画のような迫力あるカメラワークでピカピカの黒い高級車が走るシーンは心躍る。いや、やらないよ!あんな運転!

ということで、クルマがカッコ良い映画教えてください!!!

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ちなみに、Amazonプライムビデオでも星4.5の高評価。日本で公開されたフランス映画の中で歴代1位のヒット作。

多少センシティブな内容も含むのでご注意を。

何より実話を元にしているってのがいいよね。完全にフィクションじゃないんだもん。

それではまた。

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