【リペア】ネック折れの最も簡単な修理方法【楽器製作所RMI】

リペア

どうも。るいなと申します。

改めまして自己紹介。

新宿駅から2時間、山梨県の端っこで楽器をつくったり修理するドライブ好きな者です。よろしくお願いします。

さて、今回は『ネック折れ』というリペアの中でもわりと派手な修理をした第二弾。

第一弾はこちら

【リペア】ネック折れの最も簡単な修理方法【楽器製作所RMI】

今回も「倒しちゃって亀裂が…治るかなぁ…」との事で相談をしてくれました。頼ってくれてありがとう。

予算は4万円。まずは状態を診ていこう。

ふむ、今回は亀裂ができている。真っ二つに折れているわけではないので思ったより早く仕上がりそうだ。

ちなみに今回は“安心して弾けるようにする”という点に目標に設定。

このように割れてからすぐに持ってきてくれると費用も安く、納品も早めに出来る。折れたらすぐにリペアしてもらってね!

あ〜、でも意外と深くまで割れてるなあ。

とりあえずネックを外す。ボディに傷をつけたくないからね。

そしてそのまま勢いに身を任せ亀裂にタイトボンドと呼ばれるものを入れ込む。

この際に、ボンドを水で薄めるとスムーズに入り込んでくれる。さらに空気を送るとなおよい。ふーふー息を吹きかけてもダメだった。

素直にコンプレッサーを使い圧倒的な空気圧で流し込む。

ずっと使ってるコンプレッサーはこれ。

アストロプロダクツ縦型サイレント エアコンプレッサー 38L

楽器の塗装くらいなら全然これでいける。しかも車のタイヤに空気入れたり、埃を飛ばしたりとかなり汎用性が高いので一家に3個ほどあっても困らないと思う。3個は多いか。

ボンドを流し込んだら固定をしていく。

造形が複雑なのでこういった“当て木”というものを使う。と言ってもその辺りに転がってるやつなんだけどね!

あとは医療用の包帯も使ってみた。

結果としては成功。

「骨折か!?」

これはスピード勝負。あながち間違ってはいない。骨折経験5回のベテランだから任せて。

包帯は伸縮しないこれとかを使うとよいだろう。

ご覧の通りネック折れ修理と言っても様々なリペア方法がある。予算があれば補強材を入れたリペアをオススメする。

24時間放置し、接着させたら段差を無くしていく。

そのままだと見た目が悪いので黒くグラデーションをかける。ウレタン塗装してるょ!

最後にペグを付け直して〜

弦を張ったら完了!

塗装がうまくいったときの写真

サクサクと進めてみましたがいかがでしょうか。

当工房はこんな感じで楽しく修理させていただいております。

この記事を参考に、ご自身の楽器に合わせた『最適のリペア』をご検討下さい。お気に入りの楽器を長く愛用していただければ嬉しいです。

当工房でもリペアのご相談は各種SNSやメールにて受け付けております。選択肢のひとつとしてお考えください。

おわり。

前回の記事はこちら

【リペア】フレットのすり合わせはDIYでもできる!?【楽器製作所RMI】

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