ワイヤレスシステム“BOSS WL-20”のノイズについて【楽器製作所RMI】

どうも、るいなです。

まずはこの動画をご覧ください。

「ドッドッドッ」という、鼓動のような音がしていますね。

実はこれ、BOSSより対処策が公開されている不具合というよりは公認の仕様とのこと。

以下、公式より。

【WL-20/WL-20L】トランスミッター(WL-T)はどのようなギターで使用できますか。

解決策としては、ギターから一度アダプターを経由し、トランスミッターに繋ぐこと。

これも公式より案内されている方法。

しかし、このノイズを消すためだけにアダプターを経由するのはめんどくさい。

というわけで、配線を変更して根本的に解決した。

確認のため、動画をみてほしい。

「ドッドッドッ」という音は鳴らなくなった。

ご覧の通りアダプターを経由せず、ギターからトランスミッターを直接繋ぐことができるようになった。

はっぴ〜!

今回のような異音は電池を使用する、アクティブタイプのギターやベースに起こる可能性が高いとのこと。

また、公式さんは音が出ない場合もあるって言ってる。

今回のような異音で悩んでいる方の参考になれば幸い。

「アクティブピックアップだからワイヤレスシステム使えなくて…」

と諦めていた方も、この記事をみて希望を取り戻してほしい。

おわり。

【Amazon】BOSS WL-20

『黒水牛の角ナット』のメリットとデメリット【楽器製作所RMI】

どうも。るいなです。

今回は真面目に書くシリーズです。

ナット交換の際、素材で悩まれる方は多いです。

私のおすすめはスタンダードな牛骨、もしくは“黒水牛の角”です。

牛骨については他の方がたくさん情報を残しているので、今回は『黒水牛の角』についてお話しします。

黒水牛の角のメリット

繊維質な模様が特徴。

天然の素材で黒いナットが欲しい方にぴったり。

エボニー指板の楽器によく似合います。

完成後の質感はナット材として一般的な素材である牛骨とほぼ同じ。

製作中はパリパリと剥がれるので、製造する身としては少し気をつかう必要があります。

黒水牛の角のデメリット

ギターリペア ナット交換 黒水牛の角

今のところ、欠点は感じていません。

生産するコストも、今のところは牛骨とほとんど変わりません。

輸入が難しくなった場合は高くなる可能性もあります。

まとめ

メタル用ボコーテ指板6弦ギター

市販の楽器には使われることの少ない『黒水牛の角』。

天然の素材で、楽器を落ち着いた雰囲気に仕上げるなら『黒水牛の角ナット』がおすすめです。

以上、ナット交換の素材選びの参考にしてください。

おまけ

“楽器製作所RMI”ではナット交換の前に、ナット溝の掃除を行います。

ナットの置く位置に凸凹があると、取り付け後にトラブルが起きやすくなるからです。

既製品をそのまま取り付けることはございません。

それぞれの楽器に合わせて“ナット”を製作しています。

[ナットの制作と交換 : ¥9,790 ~(税込)]

マセラティ【M139】クアトロポルテのデザイン

クルマを好きになるきっかけは人それぞれ。

僕は映画の影響。

タイトルは『最強のふたり』。

冒頭。夜の街中を暴走するシーン。

絶対にこの車に乗る、って決めたんだよな。なつかし。

映画を観てから3年間くらいかな、毎日販売されていないかチェック。

ついに、好みの仕様を発見。

買った。

まじでいい笑顔してるな。うれしそう。

さて、今回は外装編。

気持ち悪いオタクになることが約束されているので、耐えられる方のみ読み進めてほしい。

これが最初で最後の忠告。

マセラティ クアトロポルテ

イタリアの自動車ブランド、マセラティ。

その中でもクアトロポルテ、という4枚ドアのサルーン(セダンタイプ)。

クアトロは『4』

ポルテは『ドア』

なんてシンプルなネーミング。

まるで4枚ドアの車は世界にこのモデルたったひとつ、と言わんばかりの自信。

たしかに、この“M139”というエンジンを搭載した4枚ドアはこのクルマしかないはず。

スペックを理解すると、その名前の由来にも納得ができる。

あと響きがかっこいい。

ピザ屋さんでも、“クアトロフォルマッジ”って言いたいがために注文しちゃう時あるでしょ。

そういうこと。

んでさ、このエンジンがフェラーリのF430とブロックが同じで…

待って、メカニック系の話は長くなるからまた別枠でしよ。

こんな具合で知るほど味が染み出してくる、スルメみたいなクルマだから今回も徹底的に解説する。

マセラティ クアトロポルテ

本編

フロントデザイン

マセラティ クアトロポルテ

タレ目。やる気のなさそうな顔。

いや、それがいいのよ。

最近の車は少しコワイ。

つり目のライトって怒ってるみたいじゃん?

そんなに威嚇しなくてもいいのになぁ、って思う。

「あまり強い言葉を使うなよ。弱く見えるぞ。」

っていう藍染のセリフを思い出した。

マセラティ クアトロポルテ

主観ばっかり言っちゃったけど、車のフェイスデザインには歴史的な背景も関係している。

昔はハロゲンとかキセノン(HID)という丸型のヘッドライトを採用していた為、部品が大きくなりがち。

そのためか、ヘッドライト付近は“円形”を軸にしたデザインが基本だった。

マセラティ クアトロポルテ

現代は小さくて光量の多いLEDがあるからこそ、つり目で細長いヘッドライトのデザインができるってことらしいね!

細い目はデザインの幅が広がるけど、僕は丸い目のクルマが好きかな。

かわいいじゃん、丸目。

サイドデザイン

マセラティ クアトロポルテ 3連ダクト 紅葉

横から見た時にまず話題になる、この3連のダクト。

マセラティの伝統であり、現行モデルにも欠かさずあしらわれている。

3連ダクトになったのはこの“5代目クアトロポルテ”からなのかな、詳しい人教えて。

マセラティ クアトロポルテ

ダクトと言うからにはもちろん、ホンモノの穴が空いている。

この車は特に熱が出るため、機能しているダクトだと思われる。

いや、最近のクルマは穴が空いてないことが多いのよ。ダクトとかマフラーの造形とか飾りの造形が多くて…

マセラティ クアトロポルテ 全長 サイズ

それにしても長い。

駐車場の枠からはみ出てるもん。

全長は5.1m。

乗用車なら最も大きいクラス。

さらに、ホイールベースという、前のタイヤと後ろのタイヤまでの距離が3.1mもある。

軽自動車がその間に1台入るレベル。

マセラティ クアトロポルテ 全長 サイズ

なんだこれ。ナマズか?

イタリアの車は“曲がれること”を重視しているはず。

しかし、このサイズ…

どう考えても曲がらないよね。

マセラティ クアトロポルテ 高山

つまり、カッコつけるためだけの長さ。

一生懸命に背伸びしている。

かわい。

リアデザイン

マセラティ クアトロポルテ

意外とシンプル。

つるっとしている。

テールランプは中心をくり抜いたようなデザイン。

マセラティ クアトロポルテ テールランプ

これ、FIAT・ABARTH(アバルト)にも似てるよね。フィアット・アバルトの方が後継だけど。

同じフィアットグループだし、フィアットが記念に真似したのかなあ。かわいいなあ。

マセラティがフィアットグループの傘下になったのはずいぶん前(1993年)のこと。可能性はあるよね。想像は膨らむ。

拙者、デザインの元ネタ探すの大好き侍。

マセラティ クアトロポルテ テールランプ

ちなみにマセラティ、クアトロポルテのテールランプは前期、後期で大きく異なる。

このドーナツみたいなテールランプは後期。

前期型は上の写真で光ってる部分が白いラインになる。くりぬきではなく白いラインなんだよね。これが前期と後期を見分けるポイントのひとつ。

マセラティ クアトロポルテ テールランプ

それにしてもテールランプの光り方なにこれ。

異例すぎる。

何時に起床したらこんなデザイン描けるん?

マセラティ クアトロポルテ

合計4本出し(片側2本ずつ)のマフラー。

ゴメン、先に謝る。

これはめちゃくちゃ厄介なオタクトークなんだけど…

5代目クアトロポルテの中でも“後期の最終型”は片側のマフラー出口2つが1つに結合したイメージ。つまり合計2本出し。

非常に効率的。最終型らしい改良。

しかし、僕は左右それぞれに2本。

つまり合計4本出しの“後期の初期型”が好き。

なぜなら、

「排気する量が足りない?」

「そんなん管を倍付ければ解決じゃん。」

みたいなパワー系の思想が残したデザインだと思ってるから。

効率的な造形もいいんだけどね、荒削りでパワーゴリ押しみたいな“思想が伝わってくるデザイン”が好きなんだよね。

いや〜、こだわり強すぎ。オタクすぎ。キモすぎ。

マセラティ クアトロポルテ コンビニ

真実はわからないんだけど、想像しながらクルマ眺めるのが好きだな。

あとさ、マフラーを包み込むようなリア良くない?

「マフラーはここ!」って指定してくるデザインが好き。

フィアットのアバルトとか、アストンマーティンのV8ヴァンテージとかね。

国産の車だと、スイフトスポーツとかトヨタの120系マークXもそれに該当する。

この造形の方が空気の抵抗を抑えて、流れを推進力に換えやすいだろうな、って思った。

世の中の美しいものは機能性も高いことが多い。

マセラティ クアトロポルテ

猫ちゃんが座ってるようなリアサイド。

大型のセダンなのに、生き物みたいなラインが本当にありえん。

人工物とは思えない。

妖艶とまで言われる理由がわかった。

マセラティ クアトロポルテ

さて、この曲線美はどこからきたのか。

僕はモータースポーツ用に開発されたマセラティの1954年製『A6GCS/53』の曲線を派生させたように感じた。

真相はわからない。

デザイナーである、奥山清行氏に聞いてみないとね。

マセラティ クアトロポルテ

「え、イタリア車なのに日本人がデザインしたの?」

そう思った方は鋭い。

デザインはイタリアの会社ピニンファリーナ。イタリアで間違っていない。

マセラティ クアトロポルテ

しかし、そのピニンファリーナ社で、デザインディレクターをしているのが日本人の奥山清行(Ken Okuyama)氏であるということ。

うーん、フェラーリをデザインした方って言えばわかりやすいかも。

マセラティ クアトロポルテ ピニンファリーナ

よく見ると、3連ダクトの下に『Pininfarina』って書いてあるのよ、かっこいい。

今どき、デザインした会社の名前がエンブレムとしてサイドに付いてるなんて事ないよね。

イタリア車なのに日本人がデザインしている、これがおもしろすぎる。

外装色

マセラティ クアトロポルテ

カラーネームは“ネオ・カルボニオ”。

外装の色はグリジオ・アルフィエーリと言われるグレー系。もしくはこの“ネオ・カルボニオ”が好き。

『最強のふたり』に登場する車両もネオ・カルボニオ。この色だった。

かなり黒に近いブラウンと言いますか、メタリック(ラメ)が入っているので夜の街明かりを反射させると美しい。

妖艶なスタイリングが際立つ。

駐車場に停めた際、かなり高い確率で振り返って眺めてしまう。

シンボルマーク

マセラティ クアトロポルテ

エンブレムの由来もおもしろい。

マセラティ創業の地であるボローニャのシンボル、海神ネプチューン。

そのネプチューンの持つ銛である、トライデントがモチーフ。

かっこよすぎんだろ地元。

そりゃ地元愛に溢れるわけだ。

んで、マセラティが3人の兄弟によってつくられた会社というのは有名だけど、実は7人兄弟らしい。

成人になることができたのは6人。1人は1歳くらいで亡くなってしまったとのこと。

他の兄弟も芸術系に進んだりと、工業とアートの才能に恵まれた家系なのかなってイメージ。

マセラティ クアトロポルテ

この青白赤も故郷ボローニャの旗から受け継いでいるらしい。

歴史を知るとまた自動車を見る目が変わる。楽しいね。

清潔感あっていい色だよね。

マセラティ クアトロポルテ エンブレム

リアピラー(Cピラー)にエンブレムがあるのもたまらん。たまらんかっこいいぞ!

セダンのくせに、クーペのような滑らかなラインだぜ見てくれ、と言わんばかり。

まとめ

マセラティ クアトロポルテ

【全長511cm、全幅189cm、全高145cm。】

とにかく縦長!

横幅も2メートルあるし、運転には気を遣う。

日々、ぶつけないようにゆっくり行動している。

たまにぶつけるけど…

左車線をまったり走るのが好きだな。

楽器製作所RMIの温泉担当TもスバルのB4納車されてて笑った日。温泉帰りのコンビニアイスツーリング。

『究極のイタリアンデザイン』

のひとつ【マセラティ・クアトロポルテ】。味わいたい方はぜひ買いましょう。

手間も時間もお金もかかるし、よほど好きでなければおすすめはしない。

僕はよほど好きな人なのでがんばりまーす!

マセラティ クアトロポルテ

余談だけど、“究極のイタリアンデザイン”だと思う、もうひとつのクルマの名前は

Maserati coupe cambiocorsa

マセラティ、クーペ、カンビオコルサって読むらしいけど、特にグランスポーツというグレードは美しい。

ここまで読めたあなたならきっとハマる。

おまけ

ホイール

マセラティ クアトロポルテ ホイール

ホイールはデカければデカいほどいい。

マセラティ クアトロポルテ ブレーキ ホイール

ごめんなさい説明します。

21インチのよくわからんめちゃかっこいいホイール。

クアトロポルテSの標準装備である、穴あき形状の“ドリルドローター”。

マセラティ クアトロポルテ ブレーキ ホイール

んで、これがなんか金色に塗ってあったブレーキキャリパー。

クソデカブレーキローター、クソデカブレーキ一式、21インチよくわからんイケイケホイール。

もう満足です僕は。これ以上カスタムする必要がないです。

前のオーナーさんが色々やってくれたので僕は何もしてません。許してください。

タイヤ交換の時にリムの深さとかちゃんとスペック測ります。

おわり。

“男の子の夢、マスタング”に乗せてもらった話。

フォード マスタング 紅葉

どうも、るいなです。

男の子の夢、それは“マスタング”に乗ること。

間違いないと思います。

“マスタング”とは

フォード マスタング フロント 紅葉

小型の馬から由来する『マスタング』。

アメリカ合衆国の自動車メーカー“フォード・モーター”が販売する乗用車。

ドアは2枚。

スタイリングを重視した、“クーペ”スタイル。

小型化が進む時代に逆行していく、V型6気筒の3.7L大排気量エンジン。

V6(V型6気筒)が嫌いな男の子は居ない。それはカレーが嫌いな男の子が居ない理由と同じです。

V型6気筒エンジンとは
“6本”のシリンダーを左右に3本ずつ配置。
そのシリンダーが“V型”に並んでいるエンジンのこと。

【Wikipedia】V型6気筒エンジンについて

まって、カレー好きくない男の子、身近に居たわ…

外装

フォード マスタング 紅葉

丸いヘッドライト。

センターの馬エンブレム。

立体的なフロントの造形が魅力的。

やはり2000年代の初頭にデザインされたクルマは絶妙。

かっこよくもかわいらしい。どこか人間味のある顔をしている。

愛嬌がある。

フォード マスタング リア 紅葉

類似することのない、特徴的なうしろ姿。

3連の大きなテールランプは、一度見たら忘れない。

“マスタング”といえばこのテールをイメージをする方がほとんどだと思う。

このテールランプは初代マスタングから引き継がれてるし、今でもアイコンのような存在になっているね。

フォード マスタング リア 紅葉

名前こそ小型の馬から由来しているが、実際はかなり大きい。

日本の大型セダン(日産スカイライン・レクサスIS等)くらいのサイズをイメージしてほしい。

しかし、乗車人数には注意。

後部座席は広めの荷物置き場。

身長168cm以下のお子さんとご夫婦の3人家族。もしくは、贅沢なデートカーとして使うのであればOK。

男2人で騒ぐならば全く問題ない。

内装

フォード マスタング 内装

アメリカン。

これは“アイアンマン”がプライベートで乗っていると言われても信じる。

車内のライトは赤と青!アメリカの国旗カラー。

かっこよすぎるて

フォード マスタング 内装 マクドナルド

マクドナルドなんか食べちゃって、身体の芯までアメリカに染まった。

アメ車でマクド食べるのたまらんすぎん〜!

いかん、内装のレビューだった。

フォード マスタング 内装

無骨なハンドル。

シルバーの艶消し仕上げで統一された車内。

男らしい。

ズドーン!オラオラ!みたいな感じ。

何も伝わらん。

フォード マスタング 運転席

シートは黒革。

乗用車というコンセプトのお陰か、シートは柔らかい。

運転席、助手席、さらに後部座席まで座り心地がよかった。100億点満点。

走り心地

フォード マスタング 富士山

移動はとても優雅。

3.7Lの大排気量NA(自然吸気)エンジンはペダルを踏めば力強く加速する。

停止した状態から走り出すまでの楽さたるや…アメリカ車ならではのマッスルパワーを体感した。

とにかく進むことが簡単。

さすがは大陸を横断するためのアメリカ車。

「細かいことは気にするな、前に突き進め」

クルマに説得させられた。

日本の田舎道、観光地を巡るならば不便はしないはず。

余裕がある走り心地。

マスタングに乗ることで、余裕のある人間になれた気すらした。

まとめ

フォード マスタング リア 紅葉

まずはマスタングに乗せてくれてありがとう。

これは納車したばかりなのに、遊びに来てくれた友人Y。

最高に似合ってる。

彼の性格にピッタリの車だと思う。

フォード マスタング リア 紅葉

『力』『パワー』『マッスル』『猪突猛進』

細かいことはどうでもいいから前に進みたい。

エネルギッシュな人が乗るべき車だと思う。

いや、でも細かいところも綺麗だったな。内装とか。

外装のパーツもズレてないし。

クオリティ高い。

イタリア車と違って内装もベタベタしない、坂道もキシキシ言わない。窓も開けられるし、車内に閉じ込められることもない。

なんて優秀なんだ…

フォード マスタング 富士山

以上。

“男の子の夢、マスタングに乗る”

夢のひとつを叶えた友人と河口湖に遊びに行った話でした。

フォード マスタング エンブレム

コメント欄に憧れのクルマ書き残しておいて〜!

おわり。

Skervesen Guitars を再塗装する【楽器製作所RMI】

どうも、るいなです。

今回は楽器をリペアし、イメージチェンジも行うレストア編。

新しい楽器をつくれるレベルで壮大なお話。

ギターが届いたのでさっそく取り掛かる。

SKERVESEN guitars raptor7 リフィニッシュ

ナットのリペア

まず、ナットが外れてしまっていたので付け直す。

SKERVESEN guitars ナット底面

ただ、ボンドをつけて終わり。とはいかない。

このように凸凹と平面が出ていない状態でナットを取り付けることはできない。

いや、物理的にはできるけど、気分的にできない。

だって弦を張っている柱のひとつがフラフラの土台ってことでしょ…

平面を出して乗せないと不安で仕方ない。

SKERVESEN guitars ナット底面

そういうわけで平面を出した。

SKERVESEN guitars ナット底面

ナット側も削る。

SKERVESEN guitars raptor7 ナット

再び装着すればナットのリペアは完了。

ボディの解体

お次はリフィニッシュ(再塗装)の下準備。

部品を取り外していく。

SKERVESEN guitars ネックジョイントネジ トルクス

スケルベセンのネックジョイントはトルクス。

ドライバーや六角レンチでは取り外すことはできない。

SKERVESEN guitars ネックジョイントネジ

インサートが打ち込まれてるのかと思ったけど、普通に直接ねじ込まれてるタイプ。

SKERVESEN guitars raptor7 リフィニッシュ

ネックを取り外し、塗装するための保護。

マスキングテープはいつもこれを使っている。

Amazon3M マスキングテープ

曲線の部分にはこちらの専用テープも使う。

【Amazon】Surupu 曲線用マスキングテープ

これにて解体、そして塗装前の準備が完了。

リフィニッシュ(再塗装)

ギター リフィニッシュ 着色

もともとの塗装を剥がし、緑を塗る。

【Amazon】和信ペイント 水性ポアーステイン

アサヒペンとか色々使ってみたけど、この塗料が扱いやすかった。

みんなもリフィニッシュする時は使ってみてくれ!

ギター塗装剥がし

もちろんヘッドもマッチングさせるので、同様に色を落としていく。

ギター リフィニッシュ 着色

黒とか青とか混ぜ混ぜする〜♪

そしたらこう。

ウレタンで塗膜をつくる。

ブラックで外側からバーストをかけて〜♪

SKERVESEN guitars raptor7 組み込み リフィニッシュ グロスフィニッシュ

クリアで保護して研磨!

ほらもう完成しそう。

組み込み

SKERVESEN guitars raptor7 組み込み リフィニッシュ グロスフィニッシュ

その前にこの錆びたスイッチ類を交換してゆく。

SKERVESEN guitars raptor7 組み込み リフィニッシュ グロスフィニッシュ 配線

配線は純正に忠実に。

使えるものは使い、劣化しているものは交換した。

SKERVESEN guitars raptor7 組み込み リフィニッシュ グロスフィニッシュ

うむ。

シルバーに交換して華やかさが増したな。

ペグもシルバーに交換。

純正と同じHIPSHOTへの取り替えなので、互換性の心配は必要ない。

しかし、このペグはかっこいい。

剥き出しの歯車、コンパクトで必要最低限の機能。曲線と直線のほどよいバランス。

僕がこのペグを大好きになった理由。

弦を張って〜♪

指定された1音下げチューニングでセットアップ。

オクターブの調整は特に大切。

レギュラーチューニングの状態から、そのままダウンチューニングすると全部の音程が微妙に合わなくなる。

これがとても気持ち悪い。

脳みそが痒くなる感覚!

気をつけてほしいのは、このズレた音程に耳が慣れてしまうこと。

違和感があればまだ良い。

気持ち悪い、と感じている間に耳を矯正してやること。これが大切。

SKERVESEN guitars raptor7 組み込み リフィニッシュ グロスフィニッシュ

とにかくチューニングは小まめにすること。

そして楽器は常にチューニングに合わせたセットアップをすること。

あとはひたすら練習。

これでおけ。

まとめ

“百聞は一見にしかず”

ということで2枚の画像を見比べてほしい。

SKERVESEN guitars raptor7 リフィニッシュ
before
after

正直、楽器としての性能を上げたわけではないけどルックスは確実に変わった。

カッケェギターを弾くことに価値がある。

みんなも自分のカッケェを貫いてほしい。

上から目線すぎて笑ってる。

SKERVESEN guitars raptor7 組み込み リフィニッシュ グロスフィニッシュ

僕も、僕のカッケェを貫きます。

みんな大好きなオタクギター“Skervesen Custom Guitars”をレストアしたお話でした。

おわり。

リフィニッシュ:104,610円(税込)

ピックアップを塗装する【楽器製作所RMI】

ピックアップというのはいわゆるマイク。

ギターの弦を弾いた際、その弦の振動を電気に変えるもの。

要するに音を拾う。そして出力する。

フィッシュマンピックアップ 塗装

まあ機能はそれだけ。

ただ、色とかデザイン的にも選べたらいいよねってお話。

なので、今回はこんな感じに塗装した。

“白をベースに黒いライン”

ちなみに、この黒いラインが側面まで入っているのはオタクポイント。なぜなら純正のピックアップでは表面しかラインが引かれていないため。

“白・黒のハーフ&ハーフ”

映画館のポップコーンだと思ってくれ。

白も黒も両方食べたい、間違えた。

白も黒も欲しい、欲張りなあなたのための配色。

しかしこれ、めちゃくちゃいいよね。どんな色にも塗れるもん。

パステルカラーのピックアップとか可愛いだろうなぁ。

今回はFishman Pickups(フィッシュマンピックアップ)というブランドのピックアップをカスタムした。

#21 - Lotus 8弦ヘッドレスファンドフレットギター

新作である『#21 – Lotus』に搭載したけど、どうだろう。

統一感のあるブラックではなく、ホワイトを中心に置くことで垢抜ける気がする。

「なぜ中心に白を置くのか」

という疑問を持つことで、探究心を掻き立てられる。

目を留める楽器にするために考えた結果がこれ。

いや、実際に目を留める効果があったのか試してはないけど…

こういうのってどこまで行っても自己満足だし。

基本、男の子のこだわりは無駄であることが多い。

しかし気に入っているので、ここにメモしておく。

おわり。

蓄光素材『ルミンレイ』を指板に埋める【楽器製作所RMI】

インレイの追加 ルミンレイ エレキギター ファフニール

ルミンレイ、というのは商品名。

光を蓄え、放出する現代のハイエンドギターには多用されるインレイ材。

エレキギター 6弦 アッシュボディ

今回はこちらのギターに搭載した。

ちなみにこれは僕が過去につくった作品。

名前は『#08 – Fafnir』。

「なんばーはち ふぁふにーる」

このように呼んでほしい。

インレイ、というのは演奏する際にフレットを見やすくするための印。

ポジションマークという呼び方もされている。

インレイ無しで弾ける人もいれば、これがないとダメな人もいる。

みんな違ってみんな良い。そういうこと。

インレイの追加 ルミンレイ エレキギター ファフニール

今回は直径が2mm。

ブルーに光るタイプを指板の表に埋めた。

埋める位置についてはStrandberg(ストランドバーグ)を参考にしてほしいとのこと。

・1〜12フレットまでは6弦側

・12〜24フレットまでは1弦側

インレイの追加 ルミンレイ エレキギター ファフニール

このように打ち込んだ。

オーナー様はストランドバーグを2本お持ちらしい。

インレイを統一したいお気持ち、とてもわかる。

インレイの追加 ルミンレイ エレキギター ファフニール

インレイが主張しすぎず、ちょうどいいサイズ感だと思う。

最後に、少しだけ過去作品をみていこう。

『#08 – Fafnir』が完成したのは3年前の冬。

インレイの追加 ルミンレイ エレキギター ファフニール

指板の幅は相変わらず広め。

激しいチョーキングの際にも弦落ちしないよう、1弦・6弦から指板の端は広めに取る。

この考え方は今も変わらない。

エレキギター ファフニール エルボーカット

エルボーの汚れがめちゃくちゃかっこいい。

使い込んだときの雰囲気がアンティークになっていくから、塗装は薄くしたいなという気持ちがある。

全体的に小傷はあるものの、とても綺麗に使ってくださっている。

嬉しい。

ライブで暴れるために産まれたモデルなのにね。

エレキギター ファフニール 裏蓋 アルミ削り出し刻印

コスト(費用)という概念のない当時の僕。

・アルミ削り出しの裏蓋。

・木目の繋がるように配置された裏蓋。

・Hannes(ハネス)ブリッジのメッキを剥がして加工したブラッシュドフィニッシュ(艶消し仕様)

限界まで好きなことをやっているな。

今も充分、好き放題してるけどね。

エレキギター ヘッドストック ファフニール

やっぱこれだよね。

はじめての6弦“ファフニールヘッド”となるこの作品。

ボコーテという油分の多い木材を突き板に貼った。

指板もボコーテを使い、ヘッドの突き板とマッチングさせている。

ペグもブラックとシルバーの混合編成。

お金かけすぎだろ…

エレキギター 背面 アッシュボディ

いや〜、シンプルなのに語り尽くせない魅力があるギターだなあ。

楽器として仕上がってきてる気がする…

実は当時納品したファーストオーナー様の元を旅立ち、今はセカンドオーナー様に弾いてもらっている。

しかし、よく鳴らしてくれている様子で楽器の完成した当時とは比較にならない成長をしている。

よく鳴る楽器に育ててくれて、ありがとうございます。

エレキギター ファフニール

これからも朽ちていく楽器の姿を楽しみながら、豊かな音楽ライフをお過ごしください。

今回は北海道から郵送してくださいました。

久々に過去の作品と会えて涙が出ました。なんでだよ

おわり。

11月4日にお写真をいただきました。

8弦ファンドフレットのナット交換【楽器製作所RMI】

ギターリペア ナット交換 黒水牛の角

どうも、るいなです。

毎年ハロウィンの時期はなんか調子が狂う。

やっぱりオバケたちが活発になる時期なのかもね。

ギターリペア ナット交換 黒水牛の角

今回はナット交換。

いつもの通り、とんがったギターが搬入されました。

目的は2つ。

・太い弦を張りたい。

・黒いナットにしたい。

ギターリペア ナット交換 黒水牛の角

こちらの白いのが純正のナット。

さっそく取り外し、お気に入りの素材である“黒水牛の角”を加工する。

ギターリペア ナット交換 黒水牛の角

というわけでナットができた。

純正の弦よりも太いゲージを張りたい場合、ナットの交換をおすすめしている。

理由は以下の通り。

・弦がナットの溝幅よりも太く、弦が溝の途中までしか入らない。

・弦が溝の途中までしか入らないため、弦高が高くなってしまう。

・弦高が高いため、押弦の際に音程がシャープしてしまう。(弦を引っ張る距離が増えるため、目的の音程よりも高い音が出る)

要するに、弾きにくくなるし音程も合わなくなるね!ということ。

ギターリペア ナット交換 黒水牛の角

太い弦張る時はナットをよく見てねってことだね。

ちなみに、この楽器は“Ormsby Guitars”。

最近はピックアップやブリッジなど、ハードウェアも販売している。

個人的には“TX GTR Run 15”というテレキャスターのようなモデルが好き。

意外と安いし、デザインもかわいい。

Ormsby Guitars TX GTR Run 15

少し調整をしてあげれば、抜群に弾きやすくなると思う。

なんかおむすびギターさんの宣伝しちゃったよ…

いつも通り、やりたい放題のブログでした。

おわり。

ナット交換:11,560円(税込)〜
※仕様により価格は変動します。

ピックガード・フィンガーランプ【楽器製作所RMI】

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

どうも、るいなです。

「未来サイコー!!」

これは最近の口癖。

というかアニメのセリフ。

しかし、言葉は意外と侮れない。

その日の気分を左右するし、“美しい”とか“うまくいく”って言葉を使って成功する未来へと自己暗示をかけます。

脳みそって意外と適当らしくて…

ってやばい本題を忘れてた。

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

え〜、今回もつくりました黒い塊たち。

このオタマジャクシみたいなやつ。

「ぺとっ」

みたいな音が出てきそうなイメージ。

ピックガード

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

素材はアフリカンブラックウッド。

しかも2枚重ねた、積層構造。

木材はどうしても反るため、反り方向を向かい合わせて相殺。

なるべく平面を保ってほしいという気持ちを込めた。

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

固定方式は圧入。

いわゆるボディには加工しない方式。

押し込むことで固定している。

もちろん、あとからビスで留めることも可能。

選択肢を残してある。

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

デザインはこの辺りが非常に“Ruina Miyashiro”を感じるね〜

本人がつくってるから許してほしい。

オーナー様の意向に合っていると嬉しい。

“Marusya bass”だし、“マル”を多く使ってみた。

思考がオヤジになってきてるな、

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

ピックガードとしてはかなり分厚いが、オーナー様は指弾き専用でお使いになるとのこと。

この分厚さでOKをいただいた。

指弾きに特化したピックガード、そして指を置く場所は古墳。

違う!

古墳っぽいけど指を置く、フィンガーレストのつもりです。

フィンガーランプ

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

今回はピックガードとセットでフィンガーランプも製作した。

四角い。

ピックアップに合わせて、こちらもアフリカンブラックウッドを使用。

ピックガードと同じ2プライの積層構造。

こちらも固定は圧入。

挟む力のみで固定しているが、背面に両面テープを貼っておいたので必要であれば使ってほしい。

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

この楽器には、もともとフィンガーランプが搭載されていた。

しかし、楽器の全体調整も含めて作り直してほしいとのこと。

オクターブチューニングを含め、セットアップをした。

なんだこれ

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

なんだこれ。

言い訳の余地もない。

やりたい放題だなほんとに…

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

この雲みたいな浮遊物に意味はない。

あったらかわいいかなって。

着脱は両面テープなので安心してほしい。

コテコテにしたければつけて遊ぶ。

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

シンプル is ベストなら外す。

それだけのお話。

まとめ

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ

指弾き専用の分厚いピックガード。

楽器の全体調整に合わせたフィンガーランプ。

そして特に意味のない浮遊物。

Marusya bass ピックガード フィンガーランプ フィンガーステップ スロープ
浮遊物無しバージョン

今回は63,900円(税込)でおつくりしました。

送料はご負担いただきました。

おわり。

マセラティ【M139】クアトロポルテのインテリア

クルマは内装で選ぶ。

僕は触れる時間が長いものほど、大切であると考える。

相棒となる自動車は部屋でもある。

つまり、住めるレベルで実用的。かつ、美しいインテリアを持つクルマでなければいけなかった。

見てほしい。

これは住める。

ドアを開けると、革と接着剤の混ざったような変な匂いがする。

イタリアの匂いってこんな感じなのかなぁ。想像が膨らむ。

行きたいな、イタリア。

ちなみに、内装の素材や色はオーダーメイドで選ぶことが可能。

その組み合わせの数、なんと400万通り。

しかし今は新車を作っていないので、購入するならば過去に作られた車両の中から好みを探すしかない。

ただ、僕は運がよかった。

以下の通り、全てが自分好みにセレクトされた個体と出会うことができたのだから。

本編

足元

・色:ブラック

汚れるもん。最初から黒い方がいい。

純正のカーペットは毛足が長く、ふかふか。

靴を脱いで寝ることができる。

座席(シート)

・色:ブラウン

オタクは黒い服を着ることが多い。そのためベージュやホワイト、グレーなどのシートは擦れて黒ずむ。

ならば、黒革にすればよかったのか。

それは違う。

室内は明るい方が好きだ。

つまり中間の茶色がベスト。

ちょうど良い色なのだ。

ちなみに、すべての座席がボタンひとつで調節できる電動シートを装備。

さらに全ての座席にシートヒーターを搭載。もれなく全員のお尻があったかい。

至れり尽くせり。

ステッチ

・色:ホワイト

ブラウンの革シートを縫い付ける白いステッチ。

これはホワイトしか視野になかった。

黒系のシートには白のステッチを使うと遺伝子に組み込まれている。

コントラストが美しいからね。

天井

・色:ベージュ

・素材:アルカンターラ

天井の色が明るいことで車内は数倍にも広く感じる。

幸い、天井は触ることがない。

つまり、ベージュを使っても汚れる心配がない。

繊細な人口皮革である、アルカンターラも劣化しにくい。

ステッチがホワイトであることが決まっていたので、天井もおのずとベージュ。

要するに天井はベージュのアルカンターラ以外、視野になかった。

ステアリング(ハンドル)

・色:ブラック

・素材:黒革

常に触れているハンドル。

これは汚れの目立ちにくい、黒系がよかった。

実は、木目調のハンドルの個体も存在する。

木材が好きな僕としては、それも捨てがたい。

しかし、その場合はクリアの塗装がされたウレタン系のペタペタとした触り心地となる。

それは少し安っぽく感じた。

やはり革巻きのブラックが至高。

インストゥルメントパネル(ダッシュボード)

・色:ブラック

ここはブラック系か、ブラウン系のレッドウッドレースバールの素材がベストだと考えていた。

この個体はブラックのクリア塗装。

落ち着いている。一生乗れそう。

おじいちゃんになっても似合うと思う。

ヤフオクで木目調のパネルを集めて、全て揃ったら交換するのも楽しい。

遊戯王のエクゾディアかよ。

“封印されし者の左足”懐かしすぎ!

その他

オーディオ

5.1チャンネルなので映画館みたいな音が聴こえる。

スペック的には“BOSE”のスピーカーを合計11個搭載とのこと。

これは現代でもあんまり見ない。

あとは走行中のノイズをリアルタイムで消す、オーディオパイロット機能がついてる。

あまりにも豪華。文句がない。

ちなみに僕はエンジンの音を聴くために、オーディオはほとんど使わない。

以前、大好きなアニメ“東のエデン”を垂れ流してドライブしたことがある。

2000年代初頭にタイムスリップしたような感覚が味わえて本当に最高だった。

気分はイタリアの第11代大統領、ジョルジョ・ナポリターノ氏そのもの。

イタリアの大統領でもさすがに“東のエデン”は観てないと思うけど…

パドルシフト

これはマニュアルの車に乗ったことがある人ならわかるかもしれない。

発進の際は1速。走り始めたら2速、3速と変速をしていくのだ。

要するに自転車のギアみたいな感じ。

坂道では漕ぎやすいようにギア5にするでしょ。

それと同じ。

要するに、この車はこの変速をハンドルの側面に付いたパドルシフトという機能で行う。

その突き出たバーのデザインが素晴らしい。

パドルシフトはスポーティな車に搭載されることが多い。

それも、カーボンやプラスチックの板を素材とすることが多い。

しかし、このグレードに限りメッキのスティック付き!

無印の“クアトロポルテ”ではこの造形はない。(ハンドル後ろのボタンで変速は可能)

上位グレードの“クアトロポルテGTS”はスポーティーなカーボンで造形されている。

僕は他のどれでもない。絶対にメッキスティックが欲しかった。

ゴージャス。ファビュラス。エレガンス。叶姉妹みたいな言葉しか漏れん。

クーラーボックス

この車にはクーラーボックスがついている。

350mlの缶なら2つ。500mlのペットボトルなら1つ収納することができる。

エアコンの空気を使い、センターコンソール内のスペースに送り込んでいる。

単純な仕組みだがおもしろい。

2009年に製造されたクルマなんだけど、これは当時の感覚では衝撃的だったと思う。

クーラーボックスある車、他にもあったら教えて!

飲み物の温度が変わらないように頑張る姿。あまりにもかわいいでしょ。健気で。

アナログ時計

現代の車は液晶パネルに時刻が表示されていることが多い。

しかし、この年代はアナログの時計を装飾。

レトロでたまらない。

クルマの中心に、腕時計より少し大きめのサイズで埋め込まれている。

これが意外と正確な時刻を刻む。

イタリア車のくせに!

いや、待って。

馬鹿にしているわけではない。

イタリアの車は世界で1番故障が多いと言われている。

もちろん否定しないが、内装に関してはそこまで言う必要はないと思う。

アナログ時計は切り取って腕時計にしても良いくらい正確だし、インテリアの質感も重厚感がある。

ボタン類がベタベタするのもイタリア車である証拠だし、窓を5回くらい開け閉めするとガラスが落ちるのだって持病だから仕方ない。

そもそもボタンなんて触らない。

窓だって、1箇所壊れてもまだ3枚楽しめる。それがマセラティのクアトロポルテ。4枚ドアのいいところだ。

ちなみに、うちの個体は納車される数日前に左後ろの窓が落ちた。

今はもう開かないように固定してあるので安心。

窓なんて落ちるくらいなら固定してしまえ。ホトトギス。

まとめ

まずはこの内装でオーダーしてくれた前のオーナー様に感謝を伝えたい。

僕と全く同じ考え方の方だったってことでしょ。

1/4,000,000の確率にありがとう。

“SIAM SHADE – 1/3の純情な感情”よりも確率的には少ないってことだよね!?

内装についてはベタベタ。

窓は落ちるから開けられない。大好き。

こんな具合でマイナス点はたくさんある。

ただ、完璧なクルマなんて存在しない。

欠点も全部引き受けて、理解するメンタルを持つことで幸せになれると思う。

「好きなだけ壊れろ、とことん付き合う。」

そう思って必死に維持しています。