イタリアの高級車ブランド「マセラティ」。
エレガンスとスポーツ性を兼ね備えたモデルで世界中のファンを魅了しています。
その中でも「ギブリ」と「クアトロポルテ」はほとんど違いがわからない方が多いのではないでしょうか。
どちらも同じセダンタイプのため「どっちが自分に合っているのか」スペックの比較だけでは判断が難しいです。
この記事では、ギブリとクアトロポルテの違いを明らかにしながら、見分け方や用途に合った選び方をわかりやすく解説します。
あなたのライフスタイルに合ったモデルはどちらでしょうか。
参考になれば幸いです。

目次
ギブリとクアトロポルテの基本スペック比較
モデル | ギブリ | クアトロポルテ |
---|---|---|
全長 | 約4,971mm | 約5,262mm |
エンジン | 2.0L~3.8L (V6・V8) | 3.0L~3.8L(V6・V8) |
馬力 | 約330~580ps | 約350~580ps |
価格帯 | 約1,552万円 | 約1,500~2,500万円(新車生産終了) |
走行性能 | 軽快なハンドル操作と高い加速性能 | 高速巡行に優れた安定性の高さ |
ターゲット層 | スポーティ志向の30~40代 | ラグジュアリー志向の40~60代 |
見た目での見分け方
ギブリとクアトロポルテは一見似ていますが、以下のポイントで見分けが可能です。
サイズ:クアトロポルテの方が一回り大きく、リアドアや全長に余裕があります。
フロントマスク:フロントグリルやエアインテークのデザインが微妙に異なります。ギブリの方がスポーティでモダンな印象です。
リアビュー:ほとんど同じに見えますが、テールライトが異なります。クアトロポルテの方が平行四辺形に近く、ギブリは三角形に近いテールライトの形状です。

用途別の選び方
通勤や街乗りメインなら「ギブリ」がおすすめ。
・取り回しやすいサイズで都市部の運転も快適。
・小回りの効いたスポーティな走りを楽しみたい方に最適。
・車重が軽く、加速やブレーキングのレスポンスも良好。
長距離移動やVIP送迎なら「クアトロポルテ」がおすすめ。
・広い後部座席と静粛性の高さで居住性が抜群に高い。
・サイズが大きいためホイールベースが長く、高速安定性があります。長距離ドライブにぴったり。
・落ち着いた印象で、“大人のラグジュアリーセダン”としての存在感。全長5mを超えるフルサイズならではの迫力があります。

どっちが「いい」のかはライフスタイル次第
結論として、ギブリとクアトロポルテは優劣でなく用途とスタイルで選ぶべきモデルです。
日常的に運転を楽しみたい、扱いやすさを優先するならギブリ。
移動を優雅に、ラグジュアリーにこだわるならクアトロポルテ。
どちらもマセラティらしい官能的なエンジンサウンドと、イタリアンデザインを内外装に備えています。
こだわりのあるマセラティブランド。
どちらを購入しても、マセラティの歴史や世界観は充分に堪能することができます。

リセールを考えるならどちらが得?
残価率で考えた場合、ギブリの方がわずかに得であると言えます。
一般的なリセール傾向をそれぞれ比較してみました※日本市場を基準としています。
【ギブリ】
新車価格帯:約1,100万〜1,500万円(グレードにより変動)
5年後の残価率:おおよそ30〜40%
傾向:マセラティ入門モデルとしての位置づけ。中古市場では比較的流通量が多め。プレミアム感はあるが、ライバル(BMW 5シリーズ、メルセデスEクラス等)と比べるとリセール面ではやや劣る。維持費(車検・部品・燃費)が高めで、ライバル車種と比較して敬遠されがち。
【クアトロポルテ】
新車価格帯:約1,500万〜2,000万円超(上級モデルはさらに高額)※2023年後半に新車は生産終了しました。
5年後の残価率:おおよそ25〜35%
傾向:フラッグシップモデルであり、サイズ・内装の高級感はギブリ以上。 しかし中古市場では「維持コスト・故障リスクの懸念」から、買い手が限られリセールが低め。古くなると価格が大きく落ちやすい(1000万円超の新車が5年後には300万円台というケースもある)。※限定車はその限りではありません。
リセールを少しでも良くするには…
定期メンテナンス記録を残す。外装色はホワイト系かブラック系(人気が安定)。低走行距離を保つなど、丁寧に不透明な部分のないように乗ることです。
サンルーフなどのオプションが追加されたモデルの方が値段が付きやすい傾向にあります。
また、カスタムも元通りに戻せる範囲で楽しむことがリセールバリューを上げるポイントです。

まとめ:失敗や後悔しないための選び方
項目 | ギブリ | クアトロポルテ |
---|---|---|
サイズ | 比較的コンパクト | 大型 |
ターゲット | 若年層 | 上級層 |
デザイン | スポーティ | エレガント |
ラグジュアリー | 比較的高い | 非常に高い |
エンジン | V6・V8 | V6・V8 |
居住性 | 中程度 | 非常に高い |
実用性 | 高い | 中程度 |
マセラティを選ぶ際は、見た目の好みだけでなく「どのように使いたいか」「どんな自分を演出したいか」が重要です。
画像だけでは違いがわかりにくいところもあります。実際にショールームで両方に試乗して比較してみるのもおすすめです。
あなたのカーライフにふさわしい、最適なマセラティをお迎えできれば何よりです。
