どうも、るいなです。
普段はギターをつくったり、弾いたり修理することが多いのですが、ベースも楽しいです。
「家で弾く時はベースアンプ使わなくてもいいですか?」
こんな質問をいただきました。
僕も正直アンプを使わず練習することもありますが、それは反省すべき。
この記事まで辿り着いた方には、是非とも毎回アンプを通してベースを弾いていただきたいです。
※宣伝などの案件ではございません。ご安心ください。

目次
なぜ“アンプ”を使った方がよいのか。
エレキベースはアンプという、音を増幅させるスピーカーを使って演奏する楽器です。
そのため、客席やバンドメンバーに聴かせる音はアンプを通した後の音です。
アンプを使わずに練習をしていると、意図しない音が鳴っていても気が付かないことがあります。
そのまま練習を続けていると、意図しないノイズや弦の振動音がアンプを繋げた際に鳴ってしまいます。

いざバンドで最終確認!という段階でミュート(消音)ができていないことに気がつき、練習をやり直す。
巷で言われている“悪いクセがつく”とはこのようなことを指しているのかと思います。
間違えた演奏の仕方を矯正するためにも、アンプを使って練習するようにしてください。
と自分に言い聞かせています。
とりあえず練習用の小型アンプがひとつ欲しいですね。
以下、僕が比較と検討をしているアンプを並べました。
参考になれば幸いです。
持ち運びと拡張性『BLACKSTAR FLY3 BASS』

とにかく小さい。
ベースアンプの中ではトップクラスの手軽さ。

横幅19cm、奥行き11cm、高さ14cmと手のひらにも乗るサイズ感。
重さは1.07kg。見た目よりは重く感じる。

電池にて最大8時間の駆動。別売りのアダプターにて有線でも使用可能。
MP3/LINE INの入力も対応しており、練習の際に原曲を流して練習することもできます。
※ヘッドフォンでの練習も可能
つまみでは独自の「EQ」にて音質の変化が楽しめ、「COMP」のつまみではコンプレッサーというエフェクトまで使える。
ベースアンプでも、コンプレッサー機能を搭載しているものは多くない。
エフェクター要らずでベースを楽しめる、気の利いたところが魅力。

音色の切り替えチャンネルは2つ。
クリーンとオーバードライブ、どちらも練習用として部屋で鳴らすには申し分ないパワー。

ステレオパックでの販売もあり、小さくてもしっかりと低音を聴いて練習できるような拡張性も高い。
“音割れ”と言われるアンプの許容範囲を超えた際に出てしまう不快なノイズも少なく、1万円以内で買えるベースアンプでは音質に最も優れていると感じました。

「ベースを家で練習したい」
そんなシンプルな希望をお手軽に叶えてくれる。
ベースのケースにも入ってしまうような、小型で安価であることも魅力的。
なにより気軽に持ち運べる電池式のアンプ。
もちろん別売りのアダプターを買えば、安定して長時間の自宅練習も可能です。
練習用のサブアンプとして、上級者の方にもおすすめ。
唯一のデメリットとしては、やはりサイズが小さいことによる音の迫力に欠ける点でしょうか。

【主観評価】
音質 ★★★
手軽 ★★★★★
機能 ★★

《アンプ単品》
価格:9,280円~
【Amazon】ブラックスター コンパクト ベースアンプ FLY3 BASS

《アンプ本体+電源アダプターセット》
【Amazon】セット品 ブラックスター FLY3 ブラックスター 電源アダプター PSU-1セット

《アンプ本体+ステレオスピーカーセット》
【Amazon】ブラックスター ミニアンプ ステレオパック ベース用 バッテリーStereo パック
高級感と音質が最高『Phil Jones Bass NANOBASS X4』

なにより優れているのは、音質のよさ。
許容量を超えた出力に耐えかねて起きてしまう、音割れが極めて起きにくく音質が最高級。
この見た目で35ワットを構えており、自宅練習では十分過ぎるほどの出力をしてくれる。
深夜の小さな音での基礎練習から、平日の昼間に大音量で室内ライブを行うことも想定された小型ベースアンプの究極系。
大型アンプと比較しても遜色がない音色。
低音が出過ぎず、ケロケロとした音質は個人的にも好み。
しかし、本当にこの小さな箱から音が出ているのかと改めて聴いても疑ってしまう。
仕事柄、実際にこのアンプを使ってベースを弾くことが多いのだが、この音質にはどのベースを繋いで弾いても毎回驚かされる。
本体は革のような触り心地のしっとりとした質感。音色から見た目まで、高級感の演出が徹底している。

サイズは幅16cm、高さ20cm、奥行き19.7cm。
ギリギリ手のひらに乗るサイズ感。
背面から風圧を感じることができるので、アンプの背面を手前に向けて弾いても聴こえ方が変わるので面白い。

重量は2.4kg。見た目より軽くもなく、重くもなく。イメージ通りの質量に感じる。
Bluetooth機能も搭載しており、音楽・映画・ゲームを出力させてお部屋のスピーカーとして使用可能。
ベースアンプとして作られているため、締まった低音域の再生力は他のスピーカーでは味わえない、このアンプならではの魅力。
もちろん、Bluetoothで原曲を流してベースの練習をするのも快適。

機能は以下の通り。
- INPUT:ギター・ベース・キーボードの入力用ジャック
- AUX IN:スマートフォンなど、音源入力用ジャック
- HEADPHONE:ヘッドホンアウトプット用ジャック
- INPUT LEVEL:入力レベル調整つまみ
- AUX/BT:外部音源(AUX/BT)ボリューム
- BASS/MID/TREBLE:楽器入力用3バンドイコライザー
- VOLUME:ボリューム
文字にして書いてみるとたくさんあるけど、実際は操作に困らなかった。
普通のベースアンプにBluetooth機能が追加されて、外部音源のボリュームつまみが増えたくらい。
初心者の方でも、半日くらい遊べば使いこなせますね。

またベースだけではなく、キーボードやギターにも接続が可能とのこと。
ベースをメインに演奏していて、たまにギターやキーボードを弾きたくなった時にもアンプを別で用意する必要がない。

『ベースアンプ・ギターアンプ・キーボードアンプ・音楽鑑賞用スピーカー』
一台で4つの役割を果たしてくれるため、経済的にもありがたい。
机に置いて音楽を聞きながら仕事したり、息抜きでベースやギターを弾くには最適のアンプ。
別売りのケースに入れて、友人の家に遊びに行くとかやってみたい。


【主観評価】
手軽 ★★★★
外観 ★★★
操作 ★★★★
音質 ★★★★★
【Amazon】Phil Jones Bass (PJB) NANOBASS X4 Black ベースアンプ コンボアンプ フィルジョーンズ
【バッテリー駆動対応モデル】
【Amazon】Phil Jones Bass (PJB) / NANOBASS X4C バッテリー駆動

王道のスタジオ仕様『Ampeg Rocket Bass Series RB-108』

王道のアンペグ。
スタジオで聞かない日はないメーカーです。
やはり一番の魅力は、スタジオで鳴らしているかのような迫力あるサウンド。
低音域を鳴らした際の振動は、このサイズで響かせるからこそのクオリティです。
自宅の練習だけではオーバースペックな30ワットの出力。8インチのスピーカーの組み合わせで、ちょっとした披露する場でも使えそうなほどにしっかりとベースらしい低音を再生してくれる。

練習室やスタジオでの使用に最適化されており、自宅練習はもちろん、小規模なライブまでも対応。
アンペグの伝統的な“Legacyプリアンプ”も例外なく搭載しており、チューブアンプではないのにも関わらず温かみのある音色を奏でます。
音作りも追い込める、3バンドEQも搭載。Bass、Mid、Trebleのつまみで各帯域を細かく調整することが可能。

また注目すべき機能『SGT(Super Grit Technology)は簡単に説明するとオーバードライブ回路のこと。
このアンペグ独自の温かく力強いグロウルサウンドを本機種も例外なく使用できる。
スイッチの切り替えだけでクリーンからクランチまで幅広く対応可能であるため、基礎練習だけでなく曲の練習には特にありがたい。

また、深夜の練習や静音環境での使用に欠かせないヘッドホン出力も装備。
“AUX入力”では、スマートフォンや音楽プレーヤーを接続して、練習したい楽曲と合わせて演奏ができる。
バンド練習前の個人練習には必須の機能かなと。
また、0dBと-15dBの2つの入力端子を装備しているため、出したい音量や目的に合わせて選択が可能。
パッシブベース・アクティブベース問わずに入力レベルを調整して接続できます。

本格的なアンペグサウンドを詰め込んだ、まさに「小さな巨人」のような印象のベースアンプ。
独自開発のSGT回路も搭載しており、基礎練習用のアンプとしてはもちろん。軽いレコーディングや小規模なカフェなどのライブでも十分に使用可能です。
自宅でもスタジオ同等のアンペグサウンドを手軽に体験したい方、そこそこの音量も出せる高品質なベースアンプをお探しの方にぴったり。
価格帯も3万円程度で、スタジオアンプの王道をミニマムに楽しめるのはロマンがあります。

サイズは横幅43.3cm、奥行き30.6cm、高さ41.1cm。
重さは10.5kg。
六畳のお部屋に置くには少し大きめのサイズ。

自宅の練習とちょっとしたライブまでこなしたい、そんな用途の方におすすめしたい本格派の家庭用練習アンプです。

【主観評価】
手軽 ★
音質 ★★★★★
機能 ★★★★
価格:30,270円
【Amazon】Ampeg/Rocket Bass Series RB-108 30W出力 アンペグ ベースアンプ
ギターアンプとベースアンプの違いについて。
ベースをギターアンプで演奏すると低音が不足しているため不自然になり、迫力に欠ける音になってしまいます。
また、ギターアンプにベースを繋いで演奏しても、すぐに不具合が出ることは少ないです。
しかし、対応している音域や機能が異なるため、ベースらしいサウンドはベースアンプでしか鳴らすことができません。
具体的な違いは、以下の通りにまとめました。
周波数特性の違い
ベースアンプは低音域(20Hz~200Hz程度)を重視して設計されており、ギターアンプは中音域から高音域(80Hz~20kHz程度)を中心に調整されています。
ベースの音は非常に低く、ギターよりもはるかに低い周波数帯域を扱う必要があります。
スピーカーの違い
ベースアンプには大口径の10インチ、12インチ、15インチなどのスピーカーが使われ、低音の再生に適しています。
ギターアンプは通常8インチ、10インチ、12インチのスピーカーを使用し、中高音域の表現力を重視しています。

出力とヘッドルーム※大型アンプ
ベースアンプは一般的により高い出力を持ち、低音域の音圧を確保するためのヘッドルームが大きく設計されています。ベースは音量が大きく、バンドアンサンブルの中で存在感を保つ必要があるためです。
家庭で練習する程度のアンプでは、そこまで気にする必要はありませんが、スタジオの大型アンプなどをイメージしてもらえるとよいと思います。
音色調整機能
ギターアンプは歪みや音色変化を積極的に活用する設計が多く、オーバードライブやディストーションなどのエフェクトが内蔵されていることが一般的です。
ベースアンプはクリーンで正確な低音再生を重視しているため、音色調整もより細かいEQ設定が可能になっていることが多いです。
キャビネット構造※大型アンプ
ベースアンプのキャビネットは低音の共鳴を考慮した大きめの筐体で、密閉型やポート型など低音効率を高める設計が採用されます。

まとめ
お手軽にベースをアンプで鳴らしたいならBlackstar FLY3 BASS。
机に置いて、ベースの練習も音楽も手軽に流したいならPhilJonesBass X4。
家でしっかり音質重視、カフェなど発表の場もこなしたいならAmpeg RB-108。
こんな印象でした。
個人的には、PhilJonesBass X4ぐらいのクオリティで音が鳴らせれば十分かなあと思いました。
Bluetoothで音楽も気軽に鳴らせるし、スピーカーを買う予算をベースアンプと兼用できると考えればむしろ経済的。
今回は自宅で練習するためのベース用小型アンプ選び。
ギター用のブログが人気でしたため、ベースでも紹介してみました。
お気に入りが見つかれば嬉しいです。
おわり。