どうも、るいなです。
今回はオクターブの音程に違和感があるとのことでお預かりしました。

なによりも見た目の衝撃がすごい。
レッドレイヤーギターさんの有名な個体、『サムライ』って呼ばれている公式ホームページ掲載のモデル。
機械の操作が見事なメーカーで、こちらは表面にレジンや木材を取り入れた美しい細工がされている。
僕も大好きなギターブランド。
刀の部分なんて本物のダマスカス鋼が使われているんじゃないの?どうなのう!?

落ち着いて。
本題はこちらです。
主に低音弦のオクターブ音が少し合いにくい。
HIPSHOT製かと思われるブリッジで大変恐れ多いですが、交換します。

今回はABM製に交換。
ドイツより、シングルサドルの形状のブリッジを輸入しました。
3ヶ月くらい待ち。ようやく日本上陸。
届き次第、背面のメッキを剥がしておきます。
シングルサドルのブリッジは画像左のようにメッキを取り、金属の素材を出してアースを配線する際に銅製のテープで連結させる必要があります。

届いてしまえばもう完成したも同然。
寸法を測って穴あけ。
銅製テープを敷いてアースを取り配線して、最後に組み込みと全体調整。
ダウンチューニングの際にもオクターブを合わせられるよう、取り付け位置はかなり余裕を持たせました。
弾丸のような丸い造形が美しいブリッジ。
僕はギターをつくりはじめた最初から、このABM製のシングルサドルブリッジに魅了されています。
ABMの日本人営業マンは任せて。

もちろん他社のブリッジとも比較していただき、今回はABM製品を搭載することになりました。
ブリッジ駒部分の動きのスムーズさ、弦高高さ調整ネジの動き。そしてメッキ処理の均一さによる光沢の美しさ。
総合してABM製品は価格相応によいものです。
ブリッジも海外製品は円安の影響により、日本円で購入すると4万円前後の高級品。
それぞれメーカーの得意分野があるので、それぞれの特色を把握してから選んでいただきたい。

ヘッドはHIPSHOTの円柱形状ペグかな。
刀のような鋭いデザインで統一され、和風なインレイも似合っています。
フレット擦り合わせや交換なども視野に入れていたとのことですが、とりあえず音程に問題はなくなりましたので今回はブリッジ交換のみ。
大切なギターをお預かりいたしました。

こちらの和風最強ギター。
実は、僕がギターを弾いている演奏動画を作ってくださった方の楽器です。

もう出会ってから10年近くのご縁になるのが驚き。
京都を一泊二日で巡り、動画の素材撮影から編集まで、大変お世話になりました。
いまだにあの時の恩を返せていない気がします。
僕のわがままに付き合ってくださり、改めてありがとうございます。
そのとき作ってもらった動画がこちら。
今でも見返す、お気に入りの動画に仕上げてくださいました。
改めてありがたいご縁に感謝です。
あ〜感情的になって仕方ない。
おわり。
