どうも、るいなです。
ギターのお話は久しぶりです。
生きていると、北欧のブランドにメタル用のギターを作らせたら他の国は出る幕がない、と思ってしまうこともある。
なぜなら北欧(主にフィンランド)ではメタルミュージックは小学生からの教育でも扱われるほど、国民にとっては馴染みが深い音楽であるから。
僕は日本で生まれ育ったので実際の体験談ではないけど、そのくらい国民に普及しているとのこと。

今回お預かりした楽器はその中でも、特にマルチスケール(ファンドフレット)やEverTune(エバーチューン)呼ばれるブリッジを難なく搭載して商品化することが得意なAviator Guitars(アビエイター・ギターズ)。
その中でも僕が勝手に始祖のオタクギターと呼んでいるBlackmachine(ブラックマシン)というブランドのリスペクトを感じる、こちらのモデルはPredator(プレデター)。
手始めにピックアップにボビンカバーとしてエボニーを装着させていただいた。
ギターの表面の木材に合うように、茶色い個体を選定。
オーナー様はギターをオーダーメイドで注文する際、表面の木材をはこだわりあり、茶色い個体でオーダーされたとのこと。
意を尊重する他ないだろう。

製造は先輩の工房である、962wood worksさんにお願いした。
かれこれ僕が6年前にギターをつくりはじめたときから、ピックアップのボビンカバーの製作していただいている。

ピックアップボビンカバー製作:5,500円(税込み)※一枚あたり
続いて弦高を下げるための調整を行う。
限界まで弦高を低くされたいとのご希望で、ネックをまっすぐに調整。
さらに、ブリッジの駒も下げる。
そして、オーナー様も感じていたという、ナット付近の弦高。

ご提案させていただき、ナットの溝を切ることで0.5mmほど1フレット位置での弦高を下げることができた。
オーナー様からは以前よりいくつか、弦高を下げる目的でギターをお任せいただいている。
ここでナットの溝を削る際に、大変便利な道具を共有しておく。
【Amazon】HOSCO Luthiers Tools ナット溝切りヤスリ 3本組 エレキギター用 TL-NF3E
ご家庭で使えて、今までよりも少し太めの弦を張る際に活躍する。
僕も毎回使っている。

こうして弦高を低くするための調整、そしてピックアップボビンカバーの取り付けが完了。
今回も喜んでもらえて励みになりました。
大切な楽器を郵送でお送りいただくことには、ご心配をおかけします。
北欧のメタルギターを拝見し、今回も大変勉強になりました。
特にネックジョイント部分は、今後の作品に多大なる影響を与えるでしょう。
おわり。