Collings(コリングス)D-1A Varnishの調整をする。

今回はアコースティックギター、コリングスをお預かり。

購入時より、音色が変化してしまったとのことで点検から行いました。

COLLINGS Guitars D-1A Varnish リペア アコースティックギター
Collings Guitars D-1A Varnish

弦交換と同時にネックの調整をします。

状態は良好の範囲内ですが、少し弦高が高かったため、内部のトラスロッドを締め込みます。

ブレージングの奥にレンチを入れる穴があるので、弦を外してサウンドホールに手を入れないと回せません。

COLLINGS Guitars D-1A Varnish トラスロッド調整 アコースティックギター

開放弦でチューニングが合っていても、弦高が高い場合、弦を押さえた際に音程がわずかに高くなります。

弦を引っ張る距離が増えるためです。

輪ゴムやタコ糸を張ってみて想像するとわかりやすいかなと思います。

COLLINGS Guitars D-1A Varnish 弦高 ネック調整 アコースティックギター

ネック調整を行い、チューニング時で6弦の弦高が2.5mm程度。

COLLINGS Guitars D-1A Varnish 弦高 ネック調整 アコースティックギター

1弦の弦高は2.0mm程度。

アコースティックギターの基準とされている値まで、弦高を下げることができました。

この弦高を基準に、上げる下げるなどのお好みで調整するとよいと思います。

COLLINGS Guitars D-1A Varnish ナット溝 アコースティックギター

ナットに少し錆びのような黒いものが付着していたので掃除します。

小刀や、ナット整形のためのヤスリを使いました。

COLLINGS Guitars D-1A Varnish ナット溝清掃 クリーニング アコースティックギター

いい感じ。

コリングスのギターが一流であることは、説明せずとも聞くことがあると思う。

しかし、僕は従業員を仲間だと思って共に過ごすという、メーカーとしての考え方が印象的だった。

COLLINGS Guitars D-1A Varnish サウンドホール アコースティックギター

夏休みは長く日々の就労時間も健全で、夕方にはサーフィンができるくらいに余裕があるんだとか。

さらにはギター製作者として独立を支援する体制として、楽器を製造するまでの工程を一貫して習うことができるらしい。

一本の楽器を一人が完成品まで仕上げることができるのは、いずれギターブランドを目指す従業員であれば、これ以上ない最高の環境だと思う。

しかも、ビルダーのビル・コリングス氏は車好きで、自身でもカスタムしたり組み込んでいたんだとか…親近感!

COLLINGS Guitars D-1A Varnish ヘッド アコースティックギター

僕も直接従業員の方に聞いたわけではないが、楽器としても見習うべきブランド。

音色はとんでもなく好みだった。

東京都より、郵送にてお預かりいたしました。

おわり。

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