どうも、るいなです。
まずはみてください。

この四角いのがフィンガーランプです。
主にベースの弦の下に敷く道具。
演奏時に、指が深く入りすぎてしまうのを防ぐものです。

人それぞれ高さのベストは異なります。
そのため、2枚の板でスプリングを挟み込むことで高さを変更できるようにしました。

背面のネジを回せば高さが変更できる仕組みです。
透明なアクリル板と、木材2種類を組み合わせたフィンガーランプです。

実際にベースにつけてみる。
ボディの色味に合わせて欲しい、とのことでしたがいかがでしょうか。
オーナー様には大変ありがたいお言葉をいただいたのでよいでしょう。

表面にネジは見せません。
クラシカルなこの楽器に似合うよう、さりげない存在感に仕上げられるよう目指しました。

指を置くフィンガーレスト。
指の入り具合を調整するフィンガーランプ。
スラップの際にも高さを調整できる、スラップスロープの役割もあります。
3つの機能を果たす、我ながらお気に入りのアイテムが完成しました。

しかしこの楽器は雰囲気がよい。
6弦であることを忘れるほど、デザインが練られているのではないでしょうか。
5弦バージョンも存在しますが、むしろ6弦からデザインしたのではないかと思えるほど。
憶測ですが、そんなストーリーを妄想させてくれる楽しいベース。

表面のスプルース材とも似た木材を使いました。
1キロ先から見たら、フィンガーランプが付いているなんてわかりません。

画像左のストラップピンの延長アタッチメントも取り付けて、ご納品です。
ちなみに、このフィンガーランプを取り付けるためのボディ加工はしていません。

指板のエンド真下にトラスロッドカバーがありましたので、そこを利用して固定しています。

右側のスプルース材がトラスロッドカバーの穴に入るようになっています。
固定は磁石です。

フィンガーランプを組み上げる。
ボディに元々ある、磁石を軸にフィンガーランプを固定します。

スプルース、エボニー、アクリル、スプリング層、固定のためのスプルースによるカバー。
合計5層のフィンガーランプです。

機能的で美しい、オーナー様のアイディアから改良を重ねさせていただいて完成した作品です。
いつも私に機会をくださり、誠にありがとうございます。
精進いたします。
おわり。
