どうも、るいなと申します。
普段はエレキギターの修理をしたり、つくったりしています。
今回はご質問の多い、弦の太さについてお話します。
この記事では、アーニーボールというメーカーに絞りました。
※宣伝などの案件ではありませんのでご安心ください。
これは尽きることがなく、正解もない趣味の世界です。
ようこそ、ギターオタク。
はじめに
今回紹介するセット弦では、6本の弦が同封してあります。
※1本づつ販売されている弦のことを、“バラ弦”と呼びます。
表示の見方
【1弦の太さ – 6弦の太さ】
弦の太さはインチで表記されています。
この数字から、弦の太さを知ることができます。
数字が小さい場合は細い弦、大きい場合は太い弦です。
この弦の太さのことを“弦ゲージ”と呼びます。
ERNiE BALL(アーニーボール)
008-038
流通しているギター弦の中ではトップクラスに細い弦。
使用頻度は極めて低いですが、握力の弱いお子様や女性のお客様にオススメです。
また、レギュラーチューニングよりも高い音程でチューニングする際には使うことがあります。
009-042
ストラトキャスターにオススメの弦。
張力が弱く、弦を押さえやすいと感じる方が多いため、最も使うことの多い弦です。
はじめてギターを構える初心者さんから、速弾きを練習したい上級者さんまで幅広くご利用になっています。
9.5-044
ストラトキャスターで、張りのある弾き心地がお好みの方にオススメです。
3弦と4弦以外が、わずかに太い弦で構成されたセット。009-042よりも強い力で張ることができる弦です。
他のメーカーでは見かけることのない太さで組み合わされた構成です。
009-046
ドロップDチューニングをする際にオススメの弦。
4弦から6弦までがワンランク上の太さで組み合わされたセット。
6弦のみチューニングを下げる、ドロップチューニングにする場合に使うことの多い弦です。
010-046
レスポールにオススメの弦。
ミディアムスケール以下のギターに張る場合は、少し太めの弦を張ると楽器の能力を引き出せると考えています。
ショートスケールのムスタングにも使うことが多い弦です。
9.5-046
レスポールでチョーキングを多用する方にオススメの弦です。
1弦2弦3弦が、010-046よりもわずかに細い弦で構成されています。
ギターソロや、リードパートの演奏が多いお客様にはピッタリです。
011-048
ドロップCチューニングを行う際にオススメの弦。
全ての弦がワンランク上の太さで組まれたセットです。
ダウンチューニングを行うメタル系や、チョーキングを多用しないジャズ系の楽器に張ることが多いです。
010-052
ドロップBチューニングを行う際にオススメの弦。
4弦から6弦までが極端に太い弦で組み合わされたセット。
ダウンチューニングでやわらかい弾き心地を好まれるお客様には、ドロップCチューニングでセットアップしても気に入ってもらえることが多いです。
011-054
ドロップB以下のチューニングで演奏したい場合にオススメの弦。
7弦ギターの1弦を除き、2弦から7弦までをまとめて組んだようなセット。
6弦から『BEADGB』でチューニングする際にはピッタリの弦です。
012-056
チョーキングを行わない、ジャズ用のギターにオススメの弦。
アコースティックギターの弦に近い太さであるため、エレキギターでもフルアコースティックギターには好んで張るお客様もいらっしゃいます。
※この太さは歪ませると音程がわかりにくくなるため、ダウンチューニング用としてはあまり使用することがありません。
以上、弦ゲージ別に使用用途を説明してみました。
アーニーボールの弦は、他にもいくつかの種類があります。
今回は日本国内で手に入ることの多い商品をご紹介しました。
この記事は、私が今までエレキギターと接する中で感じたことをまとめています。
参考になれば幸いです。
余談
私が学生だったときは、学校の自動販売機でこのアーニーボールの弦が購入ができました。
山梨県から上京したばかりだったため、これが東京なのかと感動しました。
アーニーボールの弦は他にも、ごく一部のコンビニエンスストアにも置いてあるそうです。
たしかローソンだったような気が…
おわり。
ピンバック:エリクサー弦3種類の違い【楽器製作所RMI】 – 楽器製作所RMI