どうも、るいなと申します。
普段はエレキギターの修理をしたり、つくったりしています。
この記事では、コーティング弦の王道であるElixir(エリクサー)という弦のメーカーについてお話します。
その中でも、エレキギター用の3種類の違いを中心に説明します。
※宣伝などの案件ではありませんのでご安心ください。
「弦の太さはわかるけど、パッケージの色の違いはなに!?」
今回はこの質問にお答えできる内容。エレキギター経験者でも、はっきりと違いのわかる方は少数です。
これを読めば、自分にピッタリの弦を見つけられることはもちろん。
明日からみんなにも褒めてもらえます。
はじめに
今回紹介するセット弦では、6本の弦が同封してあります。
※1本づつ販売されている弦のことを、“バラ弦”と呼びます。
エリクサー弦はプレーン弦(1弦・2弦・3弦)を耐腐食防止処理。
巻き弦(4弦・5弦・6弦)をコーティングで包んでいるとのことです。
コーティング弦の特徴は以下の通り。
① 触り心地が滑らか。
② 錆びるまでの期間が長い。
③ 1セットの金額が通常の弦の2倍前後。
Elixir(エリクサー)
OPTIWEB
通常の弦に近い感触のコーティング弦。
鳴り方もコーティングされていない弦に近い。
表面はザラザラとしているため、フィンガーノイズが鳴りやすい。
コーティングされていない弦の弾き心地が好きな方にオススメ。
NANOWEB
基準となるコーティング弦。
コーティング弦の中では、スタンダードな立ち位置。
意図しないフィンガーノイズが抑えられ、レコーディングがしやすい。
はじめてエリクサー弦を使う際には、こちらがオススメ。
PORYWEB
滑らかな触り心地のコーティング弦。
常に潤滑剤を弦に塗っているような感触。
フィンガーノイズが起きにくく、ピックスクラッチ奏法も鳴りにくい。
弦のザラザラ感が苦手な方にオススメ。
以上、パッケージの色による製品の違いを説明してみました。
エリクサーの中からも、さらに弦の太さが選べます。
弦の太さによる違いは、以下の記事にまとめました。
この記事は、私が今までエレキギターと接する中で感じたことをまとめています。
参考になれば幸いです。
メーカーでは、エリクサー弦の寿命はこんなにも違うとのこと。
約2倍くらいは、いい状態を保っているようです。
当工房で用意しているサンプルの6弦ギターや、個人的に使っている6弦の楽器はほとんどエリクサー弦を張っています。
ギターをたくさんお持ちの方は、エリクサーを張っておくと弦交換の頻度を減らせるのでよいかもです。
新品のアーニーボール弦、ダダリオ弦の鳴りも好きです。
すべては個性。すべて使う人次第。
おわり。