どうも、るいなです。
ギターやベースを構えると、ヘッドの方に傾いてしまう現象。
いわゆる“ヘッド落ち”の対策をします。
様々な改善策がありますが、今回はストラップピンを延長して改善する方法をご紹介。

まずは、エボニーの円柱を用意します。
太さは10mm。
このくらいあれば十分でしょう。

それをどうするのかと。
ボディに穴を空けて、埋め込みます。

位置はストラップピンの穴がある場所。
ここにエボニーという硬い木材で補強しつつ、延長のためにピンを取り付ける作戦です。

そうと決まれば10mmで穴を空けます。
大切なのは勇気と刃物選び。

僕はこのドリルビットを愛用しています。
先端が3本爪になっているので、中心からズレにくく、外周もぴったりの径で穴を空けることができます。
ギターを作るなら4mm〜10mmまで、このブランドで揃えてしまうとよいでしょう。

ぴったりの穴が空けられたので、エボニーの円柱を埋めました。
もう美しい。
ここに穴を空けてストラップピンの固定ネジを入れますが、本体の木材(メイプル)では強度が不安なため、エボニーを使って一帯を硬い木に置き換え、固定位置が延長されることでかかる力が強くなった場合でも耐えられるよう、願いを込めたというわけです。

下準備は整った。
ようやく本題の延長するストラップピンのアタッチメントを作ります。
オーナー様より、チェスの駒のイメージとのリクエストがありましたため、こんな形になりました。
キノコ。かわいすぎる。

ストラップピンと合体させればこんな感じ。
純正品かのような自然な曲線で繋ぐことができました。

長いネジで取り付けます。
楽器本体を支える部分なので、強度が必要な部分です。
クッションとなるフェルトを噛ませ、締め込みます。

正面から見たらこのようなシルエット。
クラシックな印象です。

オーナー様の追加リクエストで白いラインを入れました。
僕も大賛成。
ハイセンスです。

ハードケースに入れても引っ掛からないことを確認して完了です。
ベース本体のバインディングも白色なので、アタッチメントにもラインを入れて正解でしたね。
大変勉強になります。

ヘッド落ちは、どこで楽器を支えているかがポイント。
ストラップピンの搭載位置が2本ともボディ側に寄っている場合、ヘッド側に支えがないため傾いてしまいます。
しかし、ヘッド落ちする多くのギターやベースは、ストラップピンの位置を変更することで根本的に解決することが可能です。
今回はピンの搭載位置を延長することで改善しました。
ルックス的にも違和感なく、むしろ純正品のような表情をしています。
いかがでしょうか。

今回は美しい6弦ベースに似合う、ストラップピンの延長アタッチメントを製作しました。
主張が穏やかで、楽器本体の雰囲気を壊さないデザインを目指し奮闘。
何よりオーナー様に気に入っていただけて、ホッとしています。
「溺愛している」とオーナー様がご自身でおっしゃるほど、愛されているベースです。
遠方につき郵送とメールでのやり取りでは、ご心配もあったかと思います。
大切な楽器をお任せいただき、ありがとうございます。
励みになります。
おわり。
