どうも、るいなです。
明日から9月なので秋。夏は終盤。
僕は大好きな川遊びがまだできていません。

実家の家族と妻、幼なじみと花火大会を遠くから見ることができました。
ギターの塗装をしながらというのがなんとも自分らしい。
夏の思い出は他にもある。
ルミンレイのO型リング打ち込み。
以前もSuzuka Guitar Design(スズカギターデザイン)さんに施工した内容。
ただ今回は、リングの比率が少し異なる。

施術の対象となったのは、OD Guiters(オーディーギターズ)。
イスラエルで網目のようなデザインを象徴とする楽器を生み出している、大好きメーカーのひとつ。

なにもなかった、真っ黒なエボニーという木材に目玉のようなマークを打ち込んだ。
蓄光素材であるため、暗闇で光る。
目玉のようなかわいらしいポジションマークとなった。

そんなポジションマークを波打つように配置。
全てオーナー様のご希望である。
リングの内側と外側の比率も、配置も含めてセンスが素晴らしい。

おまけというわけではないが、同時にフレットも交換した。
ポジションマークの打ち込みと一緒に行うことができたため、一層に完成度が高くなった。
我ながら我を褒めてつかわせたい。


セットスルーネック構造であるため、フレットの打ち込みを行ったときに振動が伝わり、意図せずネジが回ってセットアップが変わってしまった。
事情をご説明して、オーナー様の演奏スタイルに合うと思われる状態にセットしてご納品した。
「早弾きをすることが多いためチョーキングで音が詰まらない程度に可能な範囲でギリギリまで弦高を低く…」とのことで、楽器の全体を見直して調整した。

総じて楽器に似合うカスタムになったと思う。
しかしトラスロッドカバーにメーカーのロゴ入れるのかっこいいな。
いつか真似する。

ペグもつまみ部分がオリジナルデザインでくり抜かれている。
こういう機能にはあんま関係ないのにコストをかける意思のあるデザインが大好き。
いらんことばっかりしおる造形は心と眼によい。

指板のポジションマーク中心の黒色は直径が2mm。
サイドのインレイも直径が2mm。
そう、対になっている。
もちろんこれもオーナー様のご希望。
やはりセンスがとてもよい。

背面やペグなど、機能とは関係のない細部にまで神を宿らせた楽器。
勉強になりました。

フロントピックアップのスポンジが足りなくて、高さ調整に不具合が出たことなんて些細な問題。
スプリングを仕込んで解決できる。
がはは。

ピックアップのボビンカバーまでこの始末。
かっけえのでこれもそのうち真似します。
ボリュームノブもこれは純正でないな?
スタビライズドウッドみたいな素材にルミンレイっぽい蓄光の素材でマーキングされている。
統一感、コンセプト、目指すところが明確。

ブリッジのコマで調整するオクターブチューニングは、8弦と7弦の位置が少し窮屈そう。
現在のチューニングでは問題が無かったので、全体調整を完了とした。
インレイの増設:9,955円(税込)
+ルミンレイ:5,500円(税込)
+リング形状:11,000円(税込)
20年前におばあちゃんが買ってくれたと思われる花火が発掘されて火がついたエモーショナルな動画。
おわり。