るいなです。

メタル系のイメージが強い僕なのでびっくりしてください。
今回お預かりしたのは、なんとモズライト。

Perfume – チョコレイト・ディスコをめちゃくちゃセンスよくアレンジして弾いていらっしゃる方がいまして、今でも憧れている動画があります。
下記、ニコニコ動画より。
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm4822966

モズライトと言えばゼロフレット。
ナットの近くにある、こちらのフレットをゼロフレットと呼びます。
ゼロフレットとは。
ナットから隣接するように搭載されている開放弦の音を鳴らすためのフレット。
エレキギターだけでなく、アコースティックギターやクラシックギターなどのナイロン弦のギターにも搭載されていた。
ゼロフレットの歴史。
1930年〜1980年まで多くのギターに採用。
1990年〜2015年まではナットの加工精度が上がったためか、ゼロフレット搭載のギターは減少傾向。
2020年〜2026年現在は、一部のハンドメイド(カスタムオーダーメイド)エレキギターでは、採用することが再び増えてきた。

今回はそんな再評価をされている0フレットを交換します。
なぜ交換するのか。
そして、そもそもどんな機能があるのか知らない方も多いはず。
念のため、0フレットの特徴を書き出しました。
ゼロフレットのメリット。
①弦高を低くすることができるため、開放弦から1フレットを演奏する際に、少ない力で押弦することが可能。
※当時はナットの溝を掘る精度が現代よりも低く、弦高が高くなることが多かったため。
②開放弦を鳴らした際に、1フレット以降を押弦したときの音色と同じ、金属を介した質感の響きになる。
※ナットは牛骨などの金属製ではないため、開放弦と押弦では響きに差がある。

ゼロフレットのデメリット。
①常に弦が触れており、摩耗が早い。
元々はニッケル成分の多いフレットが打たれていることが多いため、今回のようにステンレス製のフレットに交換することで寿命を大幅に伸ばすことが可能。
②ゼロフレット位置での弦高が均一になってしまう。
フレットを打ち込んでいるため、牛骨などのナットを搭載しているギターとは異なり、各弦ごとに高さを調整できない。
開放弦での弦高を均一にすることができるというメリットがある反面、プレイヤーの好みに合わせて弦ごとに異なる高さで調整することが不可能になる。

消耗したゼロフレットを交換する際、ナットを外したのですが、接着剤だらけ。
モズライトってかわいいですよね。

はい。
見つけてしまったからには僕の気が済みません。
ぴったりナットが取り付けられるようにしました。

横からもみてみる。
ナットは弦がズレないようガイドすることだけに徹する。
そんな割り切った機能美も、モズライト及びゼロフレットを搭載するギターのメリットだと感じています。

ニッケルフレットを取り外し、ステンレス製のゼロフレットを打ち込む。
弦を張って完成です。
0フレット交換:5,500円(税込)〜
※楽器の状態により、価格は変動します。
今回はギターに詳しい方からお預かりしましたので、指定のない箇所の調整はしていません。
モズライトらしさを楽しむためには、造りの甘いところも大切。
いやあ、かわいいモズライト。
おわり。
