【リペア】あなたのセンターずれはどこから?【楽器製作所RMI】

小学生の頃に流行った風邪薬のCMのセリフを真似してタイトルを付けるなんて僕もおぢさんになった。

ところでベンザブロックのCMってまだやってるの?

知ってたら教えて。

前置きがうるさいと定評があります。るいなです。

本題に入りましょ。

『あなたのセンターずれはどこから?』

1月中旬のお昼。

ギターが届いた。

そこを開けると素晴らしい杢目があった。

これはリペアのご依頼で届いたイケメンな7弦ギター。

オーナー様によると“弦落ち”が気になるとのこと。

弦落ちとは : 演奏中に弦が指板の外側に落ちてしまうこと。1弦のビブラート奏法中に起こる事が多い※ジャガー・ジャズマスタータイプのギターの場合、サドルから弦が外れてしまうことを指すことが多い。

確認したところ“センターずれ”という症状が起こっていた。

センターずれについて詳しく書くと夜が明け、スマホが摩擦で燃え上がるので控える。

症状を簡単に説明しよう。

今回はネックが1弦側に傾いて取り付けられていた。

そのため、指板の端と1弦の間に適正なスペースが無くなっていた※ピンク色の矢印を参照

証拠として、7弦側のネックポケットに最大1.3mmの隙間。

今回はこの斜めに取り付けられたネックを本来の位置に戻すリペア。

はじめていこう。

弦を取り外し、ネックとボディを解体。

傾きの原因を探した。

見たところ大きな異常はなさそう。

どうやら、細かいゴミの影響で噛み合わせが悪いらしい。

ネックポケットに詰まった粉塵を除去、ネジ穴も掃除する。

これ、掃除したあとなんだけど…

写真だと何にも変わってないように見えるな…

まあ、ネックを取り付ければ結果がわかる。

みてて。

ほら。本来の位置に戻った。

だが、安心してはいけない。

弦を張って確認してみる。

リペア後

1弦から指板の端まで、約4.5mm。

リペア前

センターがズレている状態で約3mm。

約1.5mmの修正に成功した。

こうして数値で改善の結果が見れるとわかりやすい。

念のため、別角度でネックの取り付け位置を確認。

今回も無事にリペアができたと思う。

めでたしめでたし。

最後に弦交換をして納品。

退院おめでとう!Ibanez RG1027PBF!!

タイトルに戻りまして、

『あなたのセンターずれはどこから?』

「私はネックポケットの粉塵と噛み合わせから!」

ということで締めたいと思います。

センターずれのリペア料金は税込11,000円から。

参考になれば幸いです。

そしてオーナー様より、心が温まるお言葉をもらいました。

僕はこの一言でこの冬の寒さを乗り越えられます。

リペアの受付が難しい中でも、気長に待ってくださいましたオーナー様へ。誠にありがとうございます。

そして、ここまで読んでくれたオタクへ。ありがとう。僕は同志の繁栄を願う。

このギテェかっけぇすぎ!

リペアを検討している方へ。

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なるべく早くお返事します。

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ロックペグでも半周くらい巻くと精神的に安定するよね。

おわり。

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