るいなです。
今回お預かりしたのはモッキンバード。

ヘッド落ちは、ストラップピンの位置やボディのバランスが偏ることによって起こります。
ギターをつくる際は気になるポイント。

今回は背面に専用のアタッチメントを作り、ストラップピンを延長してヘッド落ちを対策する。
条件として、ボディに穴をあけることや傷が付くことなどの元に戻せないような加工や取り付け方法は避けることになりました。

オーナー様より、木材をなるべく使いたいとのご要望がありました。
今回はペルナンブーコという木材を使うことに。
ヴァイオリンなどのクラシックな弦楽器の弓や、工芸品などにも使われる非常に硬い木材。
現在はワシントン条約(CITES)附属書IIにて国際取引も厳しく管理されています。
僕も在庫の木材がなくなってしまったらどうしようかなぁと思っている。

アタッチメントの外周を切り出しました。
細工をすると強度が落ちるので、杖のような大きな曲線でデザイン。
オーナー様からはお任せいただいているので、僕の美しいと思う造形でつくらせていただきました。
信頼して任せてくださり、本当にいつもありがたい。

ボディ背面に搭載するため、身体が当たっても痛くないように面取り。
外周は45度の傾斜。

ボディ背面に乗せてみる。
いいね。
モッキンバードの外周シルエットを邪魔しないように曲線を合わせる。

ネジで固定します。

上部のストラップピンはステーで固定。

横からみるとこのように、少し浮くように締結している。
フェルトを咬ませて宙に浮かせておくことで、ボディに傷が付くことを防ぐような構造にした。

ボディエンド部はL字のステーをストラップピンのビスと共に締結。

電池交換ができない?
ご安心ください。

ボルトひとつ外せば、アタッチメントをスライドさせて電池ボックスに到達できます。
トラスロッド調整用のボックスレンチとサイズは同じなので、手持ちの工具で交換可能。

全体像はこんな感じ。
ペルナンブーコの色がボディに似合う。

この角の部分が個人的に大好きポイント。

モッキンバード本来の45度に面取りされたデザインを崩さないように、アタッチメントにも雰囲気を反映させる。

漫画『ソウルイーター』のキャラクター、エクスカリバーみたいな可愛いクチバシ。
鳥みたいなアタッチメントとなった。

モッキンバードの名前に相応しいアタッチメントになったんじゃないかなと、嬉しい気持ちになりました。

そういえば、健康診断は全ての項目がA評価でした。

全てに感謝したくなる。まずは毎日ご飯を作ってくれる嫁に。
おわり。
