るいなです。
アーム奏法ができるギターの多くに搭載されているブリッジ、トレモロアームユニット。
その本体をギターに取り付けている支柱、いわゆるスタッド。

弦の張る力に負けて、左側に傾いています。
オーナー様が発見し、ギターをお預かりすることに。

背面のパネルを開けてみたら、木材にヒビが入り劣化していました。
7弦ギターの張力だし、この支え2本だと構造的に弱さを感じる。

今回は一回り大きな穴を空け、木材で埋めて補強することに。
ドラムのスティックをハンディドリルに取り付けてヤスリを当てる。
直径13mmの円柱に加工。

ギターのスタッドが入っていた穴も13mmに空ける。
木を埋めます。

背面から見ると円柱が刺さっていることがよくわかる。

ブリッジの位置を決めて、ようやくスタッドを埋める穴を空けます。
ここは10mm。

接合部分の見栄えがよろしくなかったので、導電塗料で塗り潰し。
アースの観点からもやっておいて損はないでしょう。

背面も塗り潰せば、純正のような仕上がり。

ブリッジを搭載してみる。
取り付け位置の確認と、オクターブチューニングを調整。
ドロップGチューニングへの変更なので、サドルがさらに低い位置に寄ります。
スプリングがあってはオクターブチューニングが合わず、7弦のサドルに搭載されたスプリングだけは撤去しました。

弦の太さ(ゲージ)を11~59の仕様で張れるように、ナットの溝幅も切ります。
お持ち込み品のエリクサー弦にて交換。
ペグも緩んでいたので増し締め。

ナットを加工せずに太い弦に変更する場合、溝に宙吊り状態で弦が張られてしまう。
溝が正しい幅と半円形状の底面になっていれば、弦はぴったりとナットに収まります。
僕も大好きなギタリスト。ジェイソン・リチャードソンのアーティストモデル。かっけええです。

RICHARDSON 7
Cutlass Natural Poplar Burl Burs
ギターに詳しいオーナー様。
いつも不具合はご自身で見つけてくださり、僕は指示通りに動くのみ。
点検していて気がついたことはご報告。
あとはご判断にお任せしています。
オーナー様とは、そろそろ10年近くのお付き合いになります。
いつも大切なギターをお任せくださり、ありがとうございます。
おわり。
