エレキギターの中でも、トップを争うほど知名度のある「テレキャスター(Telecaster)」についてご紹介。
最近は若者からも人気がある印象で、メディアでも見かけることが増えた代表的なモデル。

テレキャスターってなに?
テレキャスターは、Fender(フェンダー)が1950年に発売したエレキギターです。
元々は「ブロードキャスター」という名前だったが、商標の問題から「テレキャスター」に改名されました。
この歴史は、意外と知らなかった方が多いのではないでしょうか。
実は世界初の量産型ソリッドボディ・エレキギターとして、現在のエレキギター業界の歴史を作ったと言っても過言ではないモデルでもあります。
省略して「テレキャス」と呼ぶことが多いです。

テレキャスターの特徴とは?
1. ボディが平面的。
ストラトと違い、コンター加工やエルボーカットのない平面的なボディ。
座って構えたとき、肋骨や肘がゴツゴツと当たります。
それもまた愛嬌として扱われ、人気が衰えることはありません。
2. ピックアップは2つ。
テレキャスターは、ピックアップが2つ(フロントとリア)。
リアのピックアップは鋭いサウンドが特徴的で、カッティングにぴったり。
フロントは丸く太い音で、ジャズやバラードに合います。
2つのピックアップをミックスして使うことも可能です。
3. ブリッジの形状。
テレキャスターのブリッジは専用の「プレートブリッジ」が使われていることがほとんど。
ボディに直接ネジで固定されているため、音程の狂いが少ないです。
どこかカントリーな音質は、このブリッジから由来しているのかもしれません。

どんなアーティストが使ってるの?
テレキャスターを愛用している有名なギタリストは、数えきれないほど多いです。
キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)
ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリンの初期)
ブルース・スプリングスティーン(ロック界の重鎮)
ジョン・フルシアンテ(レッチリ)
マーディ・ウォーターズ(ブルースの巨人)
上記は一例ですが、参考になれば幸いです。

テレキャスターは初心者に向いてる?
結論。
「購入するなら、実際に弾いてみてから!」
音の幅はストラトほど万能ではありませんが、多くのジャンルに使われてきたエレキギター。
機能は制限されているため、扱いやすいことが特徴です。
軽いとは言えないモデルが多く、ゴツゴツした抱え心地です。
しかし、そこも愛せるポイント。
ストレートな音色を出したい、愚直なあなたにぴったり。
2本目以降のギター選びにも、十分に候補に入る立ち位置のモデルです。

まとめ
テレキャスターの魅力はシンプルであること。
機能や装飾も少ないため、プレイヤーのタッチやニュアンスが音に出やすいのが特徴です。
「無骨な音が好き」「余計な機能はいらない」「一音で勝負したい」
そんなまっすぐな方には、テレキャスターがお似合いです。
