とんでもないギターがやってきました。
見ればわかる、超絶変形ギター。
僕は正直得意です、こういうの。
今回はこちらのギターのピックアップを交換します。
実はこのギター、かなり特殊なファンドフレットを採用している。
簡単に説明するとナット位置を“平行フレット”とするマルチスケール。1フレット以降に傾斜をつけ、スケールを伸ばす考え方でフレットが打ち込まれている。
初見だとスラントフレットにも見間違えるが、実はマルチスケール。つまりスラントフレットとは違い、複数のスケールがしっかりと内包されているのだ。
いかん。詳しく語ると週が明けるのでこのくらいの説明にしておこう。
ちなみにスケール差は27~25インチ。どこまでも変態。いや褒めてます。
ふむ。やはりピックアップもなんか斜めになってるな。
これはスラントピックアップ。
ピックアップ交換も一筋縄にはいかない。
専用の角度でピックアップが搭載されているため、市販品のピックアップとの交換は想定されていない。
「そう、スラント加工をしなければ!」
ということでやっていきます、スラント加工。
上の写真はスラント加工前のピックアップ。
至って普通の市販品。
はい、加工した。
明らかに違和感を感じる角度になっている。
でも安心してほしい。取り付ければ全てわかるので。
フロントのピックアップだけでは飽き足らず、リアピックアップも加工。
こちらの方が傾斜が強いね。常軌を逸脱したルックスである。
取り付けた。
無事に収納できてよかった。
弦を張ってみる。
いいんじゃないでしょうか。
配線をしたら完成〜。
フロントだけゼブラ色のピックアップを搭載しているのがオシャレ。
改造した感が溢れ出ている。
なにより今の時代、ケーラーのブリッジを使ったギターというのが珍しかった。
個人的にはデカくて強そうなケーラーブリッジはだいすき。
ただ、いろいろ難点はあるらしく、扱いには慣れが必要かも…
まあ、そんなところも可愛がって愛せる方しかケーラーブリッジは使えないのかもね。
以上、ほとんどの人には無縁なピックアップのスラント加工のお話でした!
楽器製作所RMI ピックアップのスラント加工 : 11,000円(税込)から。
おわり。