こんにちは、るいなです。
今回も楽器用アタッチメントパーツのお話です。
では早速、主役の楽器をご紹介。
ご存知の方は震えが止まらない。ケーニグセクですら道をゆずる”Carl Thompson”(カールトンプソン)のフレットレスベース。
ちなみに、”ケーニグセク”はスウェーデンのハイパーカーブランド。
そんな”鳴る伝説”とも言えるこちらの楽器。よく見ると傷や艶が出ているのがわかるだろうか。
そう。今回はこのようなボディ本体へのダメージを防ぐため『ピックガード』、加えて『フィンガーランプ』を製作した。
詳しくみていこう。
伝説に手を加えることの罪は重い。ベース自体の造形美に負けないよう、コテコテのデザインで対戦を挑む。
イカ墨を垂らしたような黒い水たまりはボディを傷つけないための”ピックガード”。
そして厚みがあるため、スラップ奏法の手助けをする”フィンガーステップ”、そして”スラップスロープ”の役割も果たす。
さらに画像左側をご覧いただきたい。この穴あきスポットには親指を置ける。そう、指弾きのアシストも兼ねる”フィンガーレスト”でもあるのだ。
「1台4役とはこれのこと!」
炊飯器みたいなキャッチコピーだな。家電量販店に勤めていた時代を思い出させないでほしい。
デザイン性だけを重視したように見えるのに、機能美までしっかり備えている。
こういった抜け目のないアイテムはかなり心に刺さる。自画自賛。褒めて伸ばすタイプ。
そして、よく見るとピックアップの間に挟まっている四角い塊”フィンガーランプ”も製作した。
こちらは素早い指弾きを行うときにめっちゃ役に立つアイテム。ありえんくらい指弾きが楽しくなる。
ピックガードは自慢の”キモデザイン”を存分に発揮。シルエットだけで見ると本当に意味がわからない。
気になる作り方はとてもシンプル。厚紙などで形状を決め、木材で実際に削り出す。
その後、厚み・丸みの調整をし、最後に楽器本体と同じオイルで塗りたくる。訂正 : 適切な量を塗る。
素材は黒い木材を”アフリカンブラックウッド”、赤い木材は”ブラッドウッド”。
後者のブラッドウッドはその名の通り、加工していると血液みたいな赤い粉がドバドバ出る。こわいて!
そんなこんな騒いでいると完成する。
楽器の持ち主とは奇声をあげて喜んだ。
最後に。
今回も楽器本体には加工せず、搭載可能なアタッチメントパーツを製作した。
正直、厚紙とガムテープで製作しても効果はある。
しかし、このようにファッション感覚で装備するのも楽しみ方のひとつ。
「こんなアイテム欲しいな!」
なんて気軽に声をかけてくれれば嬉しいです。一緒に快適楽器ライフを作りましょ!
『楽器製作所RMI』はあなたの大切な楽器をお任せいただけるよう、力を尽くします。
今後もどうぞご贔屓に。
おわり。