どうも、るいなです。
今回は“フロイドローズ”タイプのブリッジを搭載したギターのフレットを交換。
弦交換やオクターブ調整など、楽器店でも別料金を案内されてしまうフロイドローズ。
フレット交換の際にも注意が必要であるため、ブログにしておきます。
フレットを抜き、指板を整える工程はいつもと同じ。
それにしても黒いエボニー材。
指板の平面を出すために、0.2~0.4ミリほど表面を削りました。
どのくらい削ったのかをメモしておくと、フレット選びの際に自分が助かります。
指板の縁に、白いバインディングが巻いてあるタイプ。
これはフレット両端のフレットタングを削り、バインディングのみを回避する長さで埋め込む必要があります。
フレットの“甲”の部分をバインディングに乗せるイメージ。
ここからは“フレット擦り合わせ”と同じ工程です。
フレットの高さを整え、弦を張ります。
元々、摩耗して低いフレットが打ってあったため、弦高などのセットアップがバラバラ。
このタイミングで全体調整を行います。
通常であれば、この時点でナットの溝高さも見直します。
しかし、このフロイドローズについては“ロックナット”と呼ばれる特殊な機構が搭載されているため例外。
ロックナットは、ナット位置での弦の高さがすでに固定されています。
そのため搭載するフレットも、ロックナットの弦溝の高さに合った寸法の品番を選びます。
この時、先ほど指板を削った際のメモが役立ちます。
指板の減りを考え、少し高めのフレットを打ちます。
そこからロックナットに合わせて、フレットの擦り合わせを行うことにしました。
今回は以下のステンレスフレットにて交換。
【Amazon】JESCAR (ジェスカー) ギター/ベース用フレット #55090 Stainless 24pcs set
フロイドローズタイプのフレット交換を検討されている方の参考になれば幸いです。
フレットの打ち換え:51,040円
※ニッケル以外の素材: +11,000円
(ステンレス・EVO GOLDなど)
※フロイドローズタイプの場合:+5,500円
少し手間がかかるので、当工房ではアップチャージをいただいております。お許しください。
おわり。