どうも、るいなです。
先日は東京から友人が遊びに来てくれて、ギターを並べて遊びました。
バリトンギターであるケートス、いい音してて最高。
いや、自分用としても早くつくりたい。ほしい。
あと、まだ日本国内で取り扱いのない面白いエフェクターも持ち寄ってくれました。
これは『The Noise』 というらしい。
みるからにメタルコアオタクの武器。

さて本題。
今回は県内より、珍しいギターの修理をお任せいただきました。
90年代に製造されたであろう、日本製のペルジノというブランドのテレキャスターです。
独自開発のアクティブ回路を搭載している、大変ユニークな構造のエレキギター。
パッシブ回路のポジションで音が鳴らないとのことでお預かりしました。

さっそく配線をみる。
ピックガードを外すと、独自のアクティブ回路とそれに繋がるピックアップが搭載されていた。
問題はここではなさそう。
次に行こう。
ボリュームポットやスイッチ類の配線をみてみる。

どうやら、右から2番目のミニスイッチでパッシブ回路とアクティブ回路の切り替えを行う構造。
そうとなればミニスイッチが怪しい。
結論から言えば、断線している状態だった。
具体的には、端子にはついているが、はんだの内部で劣化しているのか電気が通る状態ではなかった。
原因がわかってしまえば、あとは行動あるのみ。
ミニスイッチにはんだ付けをやり直して解決。

それよりも音出しのチェックしていて気になったのは、ジャックのノイズ。
こちらも念のためお伝えしたところ、オーナー様のご希望により交換することになった。

これはアクティブ回路の元気の源。
独自回路のイコライザーと共に収容されている、電池を取り付けるスナップも何度かはんだ付けをやり直した様子だった。
こちらもご報告したところ、スナップから交換することになりました。

それにしても、ピックガードに直接穴を空けてピックアップのポールピースを貫通させる構造。
テレキャスターにアクティブ回路を搭載する勇気。
90年代のエレキギターって、意外と独創的だったんだなあと思いました。

先日とある工房さんにて、古い本を見せていただきました。
ペルジノのテレキャスターはGoogleで検索しても見つからないほど珍しいのですが、こんなところに掲載されていました。
大阪のギター工房さんだったようです。

ヘッドのロゴはすでに貫禄アリ。
30年近く経った今でも使われているエレキギターなので、むしろ状態は良好でしょう。

配線の一部を新品に交換し、まだまだ使えそうな楽器に仕上がりました。
山梨県内にて、手渡しでご納品。
希少なギターをお任せいただきました。
ありがとうございます。
おわり。


