『ブラスナット』のメリットとデメリット【楽器製作所RMI】

どうも。るいなです。

今回は少し真面目に書きます。

つまらなかったら教えてください。ふざけます。

こちらは当工房で製作したナット。

『ナット』には弦を支える役割が与えられています。

素材は“ブラス(黄銅)”を使いました。

真鍮(しんちゅう)とも呼ばれている金属です。

http://ruinamiyashiro.jp/repair-5/

ブラスの良いところ。

綺麗な金色が特徴。

高級感のあるルックスに仕上げることができます。

特に、ゴールドパーツを使用した楽器との相性は抜群です。

ナット材として一般的な素材である牛骨。

牛骨と比べると、ブラスの方が粘り気があり、重かったです。

ブラスは、牛骨などの天然素材に比べて密度や油分を気にせず使用できる点も魅力です。

また、繊維方向を気にせず自由に造形することが可能。

『スキャロップドナット』
RMI #06 – Cetus mini に採用。

このように、デザインで遊ぶことが出来ます。

個人的には好きな素材です。

ブラスの悪いところ。

錆びやすい。黒ずみやすい。

ブラスは金属の中でも水分に弱い素材。

緑青(ろくしょう)と呼ばれる緑色のサビが特徴的です。

また、ブラスは空気に触れることで黒ずみます。

さらに、ナットは手に頻繁に触れます。

そのため、すぐにサビや黒ずみが出現します。

ちなみに、5円玉もブラス。

サビていく様子の参考までに、お財布を覗いてみてください。

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まとめ

金管楽器やアクセサリー、精密機器まで広く使われるブラス。

電気が通りやすく、加工がしやすい。

そして、人体への毒性が極めて少ないことも特徴です。

黒ずみやサビ、色調の変化を楽しめる方におすすめの素材。

経年変化と共に変わる表情が魅力です。

育てる楽しみのあるナット材、“ブラス”。

使い込むほど味が出てきます。

アンティークな雰囲気に仕上げるなら『ブラスナット』で決まり。

おまけ

“楽器製作所RMI”ではナット交換の前に、ナット溝の掃除を行います。

理由はナットの置く位置に凸凹があると、取り付け後にトラブルが起きやすくなるからです。

既製品をそのまま取り付けることはございません。

それぞれの楽器に合わせて“ナット”を製作しています。

[ナットの制作と交換 : ¥9,790 ~(税込)]

おわり。

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