マセラティ、クアトロポルテのデザインが好きすぎる。

クルマを好きになるきっかけは人それぞれ。

僕は映画の影響。

タイトルは『最強のふたり』。

冒頭。夜の街中を暴走するシーン。

絶対にこの車に乗る、って決めたんだよな。なつかし。

映画を観てから3年間くらいかな、毎日販売されていないかチェック。

ついに、好みの仕様を発見。

買った。

まじでいい笑顔してるな。うれしそう。

今回はデザインについてお話ししたい。

気持ち悪いオタクに耐えられる方のみ、読み進めてほしい。

マセラティ クアトロポルテ

イタリアの自動車ブランド、マセラティ。

その中でもクアトロポルテ、という4枚ドアのサルーン(セダンタイプ)。

クアトロは『4』

ポルテは『ドア』

なんてシンプルなネーミング。

あと名前の響きがかっこいい。

“クアトロフォルマッジ”にそっくり。

んでな、このエンジンがフェラーリのF430とブロックが同じで…

待って、スペックの話は長くなるからまた別枠でしよ。

こんな具合で知るほど味が染み出してくる、スルメみたいなクルマだから今回も徹底的に解説する。

マセラティ クアトロポルテ

本編

フロントデザイン

マセラティ クアトロポルテ

タレ目。やる気のなさそうな顔。

いや、それがいいのよ。

最近の車は少しコワイ。

つり目のライトって怒ってるみたい。

マセラティ クアトロポルテ

そんなに威嚇しなくてもいいのになぁ、って思う。

「あまり強い言葉を使うなよ。弱く見えるぞ。」

っていう藍染のセリフを思い出した。

マセラティ クアトロポルテ

サイドデザイン

マセラティ クアトロポルテ 3連ダクト 紅葉

横から見た時にまず話題になる、この3連のダクト。

マセラティの伝統であり、現行モデルにも欠かさずあしらわれている。

3連ダクトになったのはこの“5代目クアトロポルテ”からなのかな、詳しい人教えて。

マセラティ クアトロポルテ

ダクトと言うからにはもちろん、ホンモノの穴が空いている。

この車は特に熱が出るため、機能しているダクトだと思われる。

いや、最近のクルマは穴が空いてないことが多いのよ。ダクトとかマフラーの造形とか飾りが多くて…

マセラティ クアトロポルテ 全長 サイズ

それにしても長い。

駐車場の枠からはみ出てるもん。

全長は5.1m。

乗用車なら最も大きいクラス。

さらに、ホイールベースという、前のタイヤと後ろのタイヤまでの距離が3.1mもある。

軽自動車がその間に1台入るレベル。

マセラティ クアトロポルテ 全長 サイズ

なんだこれ。ナマズか?

イタリアの車は“曲がれること”を重視しているはず。

しかし、このサイズ…

どう考えても曲がらない。

マセラティ クアトロポルテ 高山

実際曲がらない。

かわい。

リアデザイン

マセラティ クアトロポルテ

意外とシンプル。

つるっとしている。

テールランプは中心をくり抜いたようなデザイン。

マセラティ クアトロポルテ テールランプ

これ、FIAT・ABARTH(アバルト)にも似てるよね。フィアット・アバルトの方が後継だけど。

ちなみに、マセラティがフィアットグループの傘下になったのは1993年とのこと。

テールランプのデザインが似てるのも、ただの偶然じゃないと思うと楽しいね。

マセラティ クアトロポルテ テールランプ

ちなみにマセラティ、クアトロポルテのテールランプは前期、後期で大きく異なる。

このドーナツみたいなテールランプは後期。

前期型は上の写真で光ってる部分が白いラインになる。くりぬきではなく白いライン。

これが前期と後期を見分けるポイントのひとつ。

マセラティ クアトロポルテ テールランプ

それにしてもテールランプの光り方なにこれ。

異例すぎる。

マセラティ クアトロポルテ

合計4本出し(片側2本ずつ)のマフラー。

5代目クアトロポルテの中でも“後期の最終型”は片側2本出し。

僕は4本出しが好きだな。

シャマルなど、マセラティの4本出しマフラーは当時の車としては斬新であったデザインだし、今も踏襲してくれているとなれば嬉しいのは必然。

マセラティ クアトロポルテ コンビニ

あと、マフラーを包み込むようなリアバンパーのデザインが良い。

「マフラーはここ!」って指定してくるデザインが好き。

マセラティの過去の車両はもちろん、フィアットのアバルトとか、アストンマーティンのV8ヴァンテージとかね。

国産の車だと、スイフトスポーツとかトヨタの120系マークXもそれに該当する。

この造形の方が空気の抵抗を抑えて、流れを推進力に換えやすいだろうな、って思った。

世の中の美しいものは機能性も高いことが多い。

マセラティ クアトロポルテ

猫ちゃんが座ってるようなリアサイド。

大型のセダンなのに、生き物みたいなラインが本当にありえん。

人工物とは思えない。

妖艶とまで言われる理由がわかった。

マセラティ クアトロポルテ

さて、この曲線美はどこからきたのか。

僕はモータースポーツ用に開発されたマセラティの1954年製『A6GCS/53』の曲線を派生させたように感じた。

真相はわからない。

デザイナーである、奥山清行氏に聞いてみないと。

マセラティ クアトロポルテ

「え、イタリア車なのに日本人がデザインしたの?」

そう思った方は鋭い。

デザインはイタリアの会社ピニンファリーナ。イタリアで間違っていない。

マセラティ クアトロポルテ

しかし、そのピニンファリーナ社で、デザインディレクターをしているのが日本人の奥山清行(Ken Okuyama)氏であるということ。

フェラーリをデザインした方って言えばわかりやすいかも。

マセラティ クアトロポルテ ピニンファリーナ

よく見ると、3連ダクトの下に『Pininfarina』って書いてあるの、かっこいい。

今どき、デザインした会社の名前がエンブレムとしてサイドに付いてるなんて事ないよね。

イタリア車なのに日本人がデザインしている、これはおもしろすぎる。

外装色

マセラティ クアトロポルテ

カラーネームは“ネオ・カルボニオ”。

外装の色はグリジオ・アルフィエーリと言われるグレー系。もしくはこの“ネオ・カルボニオ”が好き。

『最強のふたり』に登場する車両もネオ・カルボニオ。この色だった。

かなり黒に近いブラウンと言いますか、メタリック(ラメ)が入っているので夜の街明かりを反射させると美しい。

妖艶なスタイリングが際立つ。

駐車場に停めた際、かなり高い確率で振り返って眺めてしまう。

シンボルマーク

マセラティ クアトロポルテ

エンブレムの由来もおもしろい。

マセラティ創業の地であるボローニャのシンボル、海神ネプチューン。

そのネプチューンの持つ銛である、トライデントがモチーフ。

かっこよすぎんだろ地元。

そりゃ地元愛に溢れるわけだ。

んで、マセラティが3人の兄弟によってつくられた会社というのは有名だけど、実は7人兄弟らしい。

成人になることができたのは6人。1人は1歳くらいで亡くなってしまったとのこと。

他の兄弟も芸術系に進んだりと、工業とアートの才能に恵まれた家系なのかなってイメージ。

マセラティ クアトロポルテ

この青白赤も故郷ボローニャの旗から受け継いでいるらしい。

歴史を知るとまた自動車を見る目が変わる。楽しいね。

清潔感あっていい色だよね。

マセラティ クアトロポルテ エンブレム

リアピラー(Cピラー)にエンブレムがあるのもたまらん。たまらんかっこいいぞ!

セダンのくせに、クーペのような滑らかなラインだぜ見てくれ、と言わんばかり。

まとめ

マセラティ クアトロポルテ

【全長511cm、全幅189cm、全高145cm。】

とにかく縦長!

横幅も2メートルあるし、運転には気を遣う。

日々、ぶつけないようにゆっくり行動している。

たまにぶつけるけど…

左車線をまったり走るのが好きだな。

楽器製作所RMIの温泉担当TもスバルのB4納車されてて笑った日。温泉帰りのコンビニアイスツーリング。

『究極のイタリアンデザイン』

のひとつ【マセラティ・クアトロポルテ】。味わいたい方はぜひ買いましょう。

手間も時間もお金もかかるし、よほど好きでなければおすすめはしない。

僕はよほど好きな人なのでがんばります!

マセラティ クアトロポルテ

余談だけど、“究極のイタリアンデザイン”だと思う、もうひとつのクルマの名前は

Maserati coupe cambiocorsa

マセラティ、クーペ、カンビオコルサって読むらしいけど、特にグランスポーツというグレードは美しい。

ここまで読めたあなたならきっとハマる。

おまけ

ホイール

マセラティ クアトロポルテ ホイール

ホイールはデカければデカいほどいい。

マセラティ クアトロポルテ ブレーキ ホイール

ごめんなさい説明します。

21インチのよくわからんめちゃかっこいいホイール。

WORK ジーストST1っぽい。

クアトロポルテSの標準装備である、穴あき形状の“ドリルドローター”。

マセラティ クアトロポルテ ブレーキ ホイール

んで、これがなんか金色に塗ってあったブレーキキャリパー。

デカブレーキローター、デカブレーキ一式、デカホイール。

もう満足です僕は。これ以上カスタムする必要がないです。

おわり。

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