今回はエレキギター選びに欠かせない、「ボディ構造の種類」についてまとめます!
エレキギターは見た目こそ似ていても、中身の作り方が違うと「音」も「重さ」も「弾き心地」も大きく変わります。
世の中のエレキギターのほとんどが、以下の4種類のどれかに当てはまるはず。
エレキギターを購入する前に、頭の片隅に置いて欲しい内容です!
それではさっそく。

ソリッドボディ(Solid Body)
特徴
ボディの中が完全に詰まっている(空洞がない)。
音はピックアップの影響に左右されやすい。
ハウリングしにくく、大音量でも安定した音質。
サステイン(音の伸び)が長い。
代表モデル
Fender Stratocaster(フェンダー・ストラトキャスター)
Gibson Les Paul Standard(ギブソン・レスポールスタンダード)
Ibanez RGシリーズ(アイバニーズ・アールジー)

こんな人におすすめ!
ロック、メタル、ポップスをガンガン弾きたい人。
外に持ち出して部活やバンド活動など、ラフにエレキギターを使いたい人。
フルアコースティック(ホロウボディ)
特徴
アコースティックギターのように、ボディ内部が空洞。
ギター本体の振動で、自然な温かみのある音が鳴る。
音量が大きいが、ハウリングが起きやすい。
ジャズ、ブルース向きの柔らかいサウンド。
代表モデル
Gibson ES-175(ギブソン)
Gretsch White Falcon(グレッチ・ホワイトファルコン)

こんな人におすすめ!
ジャズ、ブルース、オールドロックを弾きたい人。
クリーントーンを重視する人。
セミアコースティック(セミホロウボディ)
特徴
中央にソリッドな芯(センターブロック)が通っている。両サイドは空洞。
ホロウボディの温かさと、ソリッドボディの安定感を持ち合わせた構造。
適度なハウリング耐性と、豊かな鳴りを両立しています。
代表モデル
Gibson ES-335(ギブソン)
Epiphone Casino(エピフォン・カジノ)

こんな人におすすめ!
ロックもジャズも両方やりたい人。
温かいけど、はっきりとした輪郭の音を求める人。
チェンバードボディ(Chambered Body)
特徴
一見ソリッドボディだが、内部に「空洞(チャンバー)」が彫られている。
軽量化のため、音に少し空気感が加わる。
ソリッドの堅牢さを持ちつつ、ホロウのようなふんわりとした鳴りも楽しめる。
代表モデル
Strandberg guitars(ストランドバーグ)
Sadowsky NYC Chambered(サドウスキー)

こんな人におすすめ!
重いギターは苦手だけど、ソリッド系のサウンドが欲しい人。
ちょっとだけ箱のような鳴りの豊かさをプラスしたい人。
まとめ
自分に合うボディ構造を探そう!
構造の名前 | 音の特徴 | 曲のジャンル |
---|---|---|
ソリッド | ストレートで輪郭がはっきり | ポップス・ブルース・ロック・メタル |
フルアコースティック | 温かみのある柔らかい響き | ブルース・ジャズ |
セミアコースティック | 温かみもあり、輪郭もはっきり | ブルース・フュージョン |
チェンバード | ケロケロとした、軽やかな響き | ポップス・フュージョン |
後半は少しマニアックな内容にも踏み込んでしまいました。
自分にあったエレキギターを選ぶために、少しだけでも覚えておくと今後失敗しにくいです!
見た目だけではわかりにくい、エレキギターの構造。
参考になりましたら幸いです。