るいなです。
僕の大好きなクルマには持病があります。
所有する前からもちろん知っており、数年間に渡り修理を試みてきた部分。
一度は失敗しましたが、今回よい結果が出ました。

今回はエンジン内部のパーツ。
エンジンルームの上部、ワイパーの付いている周辺から外していきます。
長い道のり。

まずはワイパーアームを外したい。
黒いキャップをマイナスドライバーで取り、17mmのフレアナットレンチで回す。

円錐形にワイパーアームが圧入されている様子なので、ベアリングプーラーを使って外すことに。

このように引っ掛けて、ベアリングプーラー中央のネジを締めていくと外れた。

カウルトップ部分はドライバー、六角レンチで外れます。
次に見えてきたのは、ワイパーを動かしているモーター部分。

分解は小さいレンチで回せば外れます。
ワイパーのモーターは重い。落としてフロントガラスを割らないように。

ワイパー周辺が外れました。
散髪後に前髪をかきあげたセットをしてもらったときのよう。
明るい表情です。

ここまできて、ようやくエンジンに触れることができます。
機を付けて。
テンションが高くなると六角レンチを落としやすい。
先端にマグネットが付いた、長い棒を用意してください。
これで落ちたレンチを貼り付けて救います。

狭い。
ヘッドカバーの取り外し。
エンジン奥側は200mm程度まで伸びないとアクセスが難しかった。
M5の六角レンチを長さ別で3種類も使いました。

外れました。
赤い結晶塗装も剥がれてしまっています。
これは仕方ない。
今回は再塗装せず、パーツクリーナーで清掃のみ。

赤いヘッドカバーを外せば、その下はもうエンジンの中身。
人間で例えるならば心臓。
ここで異音の原因となっているであろう部品を取り外し加工、再度取り付けます。

途中で外されたソレノイドバルブ。
電気信号で油圧を制御しているらしい大切なパーツ。
部品番号の書いたシールは剥がしてすぐに捨てましょう。
こんなのが剥がれてエンジン奥地に入り込んだら、どうなることやら。
構造を知ると、純正の仕様でも本当に必要なモノなのか考える機会になります。

改良品の部品たちを組み付け、元通りヘッドカバーで蓋をします。
周囲の黒いゴム、ガスケットは今回は交換せず使い回し。
伸びたり割れたり、硬くなっていたり。
劣化している様子がないので今回は交換しません。

ガスケットとヘッドカバー、噛み合わせをぴったり合わせるのが難しいポイント。

梅雨なので晴天でも湿度が高い。
黒ゴマ飲料が発売されていると嫁に聞きました。

エンジンを眺めながらの甘いドリンク、これ以上の贅沢は数えるほどしかありません。
V型8気筒なので、片側4発かあ。
かっけええ。
右バンクもやっていこう。

実は右側バンクのヘッドカバーの方が、取り外し難易度が高いことがわかりました。
ヒューズボックスを外して避けて、ホースも割れないように外します。

そうは言っても2度目。手際がよい。
汚いものみたいに持つな。

左バンクと同様に、タイミングバリエーターの異音を消せるように加工。
屋外なのでゴミが入らないように、すぐにヘッドカバーで閉じたいところ。

そうそう、これはアラブ系の方が配信しているYouTubeチャンネルで学んだテクニック。
ご覧の通り、ダンボールにボルトを刺しておく。
どうせ捨ててしまうダンボールにも、こうして命は吹き込まれます。

組み上がりました。
実はこれまでに一度は仮説が外れて、失敗しています。
今回はもう一度エンジンのオイル経路を見直したリベンジ編。

今度こそ、成功。
真夏の日中40度を超える中、合計500km以上の旅行を走破してくれました。
試運転としては充分でしょう。

自分で修理したクルマで旅行する達成よ。
帰り道の海沿いドライブが極楽。
※これは助手席から、嫁が撮影した写真なので安心してください。
ちなみに、こちらがタイミングバリエーターの異音修理前。
こちらが修理後。
エンジン始動から1秒ほど、ガタガタと音が鳴っていたのが消えていると思います。

このタイミングバリエーターは、クアトロポルテ・オートマチック (M139) とグランツーリスモ (M145)に起こる持病らしい※ウェットサンプエンジン搭載車両。
さらには、エンジン番号が148697より前の個体にある症状とのこと。
僕は自分で修理してみたかったので挑戦してみました。
おわり。
